■「ちょっとヤンチャなアドバイス」に込めた想い

 弊サイトは、『週刊ヤングマガジン』編集長・鈴木一司氏に話を聞いた。今回の新社会人向けの応援新聞広告を掲載の漫画キャラクターのセリフの数々は、広告代理店のクリエイティブチームが発案したとのこと。それを各作品の作家と担当編集者が監修したという。内容には、「ヤンマガらしさが反映されている」と、その企画意図を説明する。

「フレッシュな新社会人たちにはきっと、会社の先輩たちが期待を込めて沢山のアドバイスをくれることかと思います。しかし、そういった期待がプレッシャーになってしまう事もあるのではないでしょうか。そんな中で、ヤンマガらしい“ちょっとヤンチャなアドバイス”を見かけた時に、少しでも気持ちを楽にしていただけたらと思い、メッセージを掲出しました」(鈴木氏) 

 新社会人に向け、ギリギリを攻めた広告を掲載した裏には、「等身大」の姿を伝えたいという思いがあるそうだ。鈴木氏が続ける。

「イチ社会人として私自身も、仕事に対して善き姿勢でありたいと常々考えております。一方で、人間社会というものは決して品行方正な面だけではなく、複雑怪奇な面もあると感じます。決して押しつけるわけではありませんが、“そんな事を考えている大人が社会にいるんだ”と、これから社会へと飛び出す新社会人に知ってもらえたら、と思います」(前同)

 そんな鈴木氏に、改めて新社会人への言葉をもらった。

「『ヤングマガジン』は強かで、自由で、力強いキャラクターたちが生まれてきた場所です。これから沢山のチャレンジをする新社会人の皆様にとって、“人生の相棒”となれたらこの上ない喜びです。皆様のご活躍をお祈り申し上げます」(同)

 名言も迷言も、人気商売という荒波を力強く生き抜いてきた漫画キャラクターたちから出てきた声。社会の荒波に立ち向かおうとする新社会人の支えに、きっとなるはずだ。