■逆風が吹いている『24時間テレビ』

 また、昨年11月、日テレ系列の日本海テレビの元幹部が2014年から総額約1118万円を着服していたことが発覚。『24時間テレビ』で視聴者から集めた寄付金264万円余りも含まれていたことが明らかになった。

 日本テレビは今年3月25日の定例会見で“今夏も『24時間テレビ』は放送予定”と明言しているが、着服などの不祥事もあり、SNS、ネットでは現在、“続ける意味はあるのか”といった厳しい声は絶えない。

「番組に対する風当たりも強いなか、ジャニー氏の加害を事務所が認め、ジャニーズ事務所が消滅してからまだ1年も過ぎていないこのタイミングで、今年も旧ジャニーズのタレントをメインパーソナリティーに起用するのは、現実的ではないでしょうね。タレントに罪はないですが……。

 そうなると、代わりに誰を起用するか――という話になってきますが、日テレとしてはやはり数字はほしい。そして、番組は24時間やるわけで、明るく元気な人がいいですよね。そうなると、フレッシュな20代で、何より圧倒的な人気を誇るNumber_iの名前が浮上してきます。

 先のTBS『CDTV』では、“辞めジャニ”である彼らが現役旧ジャニーズのTravis Japanと生絡みを見せ、忖度が消えたことを感じさせましたが、もしNumber_iを『24時間テレビ』のメインパーソナリティーに起用できたら、日テレとしても旧ジャニーズに対する“忖度”が完全に消滅したことをアピールできるでしょうね」(前出の広告代理店関係者)

 Number_iの平野、岸、神宮寺の3人は、キンプリ時代の2021年8月に『24時間テレビ』のメインパーソナリティーを経験済み。勝手も分かっている。

※画像は『24時間テレビ』の公式X『@24hourTV』より

 また、岸は同時期から『DASH』の準レギュラーとしても活躍してきた。退所後は出演していないが、日テレの石澤顕社長は昨年10月の定例社長会見で、「岸さんは『鉄腕DASH』の大切なファミリーと考えており、今後ともその方針に変更はありません」と、岸の今後の出演に希望を持たせる発言をしていたこともある。社長が直々に“ファミリー”と明言した意味は大きいだろう。