■高橋海人の貴重な個性
「高橋は陰キャを演じさせると抜群で、この個性をしっかり磨いていけば、俳優として面白い存在になれそうです。『だが、情熱はある』では若林に寄せた演技でしたが、今作ではしっかりと高橋なりの色を出せています。中川をはじめ、脇を固める俳優陣は芸達者ぞろいで、初回にして秋久のキャラをうまく引き立てていました。高橋は今作で、俳優として本格覚醒するかもしれません」(ドラマライター/ヤマカワ)
また、1995年頃に流行したファッションや音楽、漫画、テレビ番組、ポケベルやテレホンカードなど、当時をイメージさせるアイテムも懐かしいと好評だ。
「さりげなく小道具を使い、当時の猥雑な感じをうまく伝えていました。最近は“平成レトロ”が話題になることが多く、ドラマの舞台設定に関心を持つ、若い視聴者も多そうです」(前同)
本作は深夜枠にもかかわらず、配信サービス・TVerでは、“いいね”が2.2万で、2.7万のフジテレビ月9『366日』に迫る(4月15日18時現在)。テレビ東京開局60周年記念番組という期待に負けないヒット作とともに、高橋の代表作になるかもしれない。