■考察の盛り上がりがカギ

 後半で田中みな実演じるカオリが交通事故死する衝撃の展開だったが、加えて話題になったのは、亀梨と田中の共演だ。1月1日に2人の熱愛報道があり、X(旧ツイッター)上では、《田中みな実と亀梨和也が交際してるの分かったうえで、石原さとみとのラブシーン見ると、めっちゃ気まずいな》など、落ち着いて見ていられないという声も。

 しかし、それ以上に、《リアルの熱愛報道がかき消されてしまうほど衝撃的なドラマ。フィクションが現実を凌駕する的な》《石原さとみが輝くドラマはこういうの!わちゃわちゃしてる脚本、演出よりも、今回のような淡々とした暗めのドラマの方が石原さとみの良さが出る気がする》などと、ドラマの内容に対する評価が高い。

「亀梨と田中の共演という抜群のつかみでした。しかし、視聴者の指摘にもあるように、それ以上に石原が野暮ったい大学生を好演。最近は抑えた演技が多かった亀梨も、訳アリなチャラい男を熱演していて、物語に引き込まれました。ともに陰を持つこの2人の組み合わせは、なかなかの吸引力があります。

 さらに、真樹(亀梨)の父親、奏(石原)の父の死、カオリ(田中)の死の真相など、次につながっていく謎を巧妙に見せていて、視聴者の考察が盛り上がりそうです。考察ものは尻上がりに視聴率が伸びる傾向にあるので、『科捜研の女』を抜くことも十分に考えられます」(ドラマライター/ヤマカワ)

 視聴者の間では、最終回のどんでん返しまで、考察が大いに盛り上がった21年のヒット作『最愛』(TBS系)を思い出したという声も多く、本作も《奏が真樹のカンニングに加担した時、これが私が犯した“初めての罪”だったって言ったのが気になる》など、初回から考察が盛り上がりを見せている。はたして『科捜研の女』を抜くヒット作になるのか、今後の展開に注目したい。