■謎の丸い物体――JR東海が明かした“名称”

 さて、ではその“突起物”の正体は何なのか。弊サイトが東海旅客鉄道(JR東海)の広報担当者を直撃すると、まずその突起物の名称は「手すり」。手すりと言うと棒状のものを想起するが、この丸い突起物はあくまでも「手すり」だという。使い方は?

「東海道新幹線の座席についている手すりに関しては、立っているときや車内移動の際に通路を歩くお客さまが体を支えるものになります」(広報担当者)

 完全な球体でないのは、指をひっかけて握りやすい形になっているという。窓側の座席の肩にもついているが、それは座席をくるりと回して向かい合わせにした時にそちらが“通路側”となるためだという。

 また、”手すり”以外の活用方法を尋ねると、「特定の使用についてはお知らせはしていない」としたうえで、「手すりに限らず、ほかのお客さまのご迷惑になるような行為はご遠慮いただき、快適な車内環境にご協力いただけたらと思います」とのことだった。

 転びそうになったり、車体が揺れたときなどに頼りになる絶妙の丸みをした「手すり」。それでも握る際に力を入れすぎると、前の座席が揺れてしまうこともあるので、配慮は必要だろう。