■考察合戦が始まりそう

「事件の真相を追いながら説明的な描写もして、次回への興味をつなげるようバランス良く見せていました。明墨(長谷川)の過激な言動の本心、検察官・緑川(木村)と明墨の関係、検事正・伊達原(野村萬斎/58)の明らかな明墨への敵対心、従業員・佐藤(前原瑞樹/31)の怪しい動きなど伏線もいろいろ張り巡らされていて、どう回収されるのか楽しみです」(ドラマライター/ヤマカワ)

 公式サイトの“相関図”には、今後、登場予定の俳優が大量に掲載されている。初回ラストに登場して視聴者を驚かせた、獄中の男役の緒形直人(56)のほか、和田聰宏(47)、迫田孝也(47)、渡邊圭祐(30)、早見あかり(29)など癖のある顔ぶれで、壮大なストーリーになりそうな予感がする。

「数多くの伏線に加え、ドラマの説明コピーに《前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメント》とあり、視聴者の考察も盛り上がるはずです。『VIVANT』も考察の盛り上がりと視聴率が比例して上がっていたので、『アンチヒーロー』も今後の展開次第で、『VIVANT』並みのヒットになる可能性は高いのではないでしょうか」(前同)

 脚本家の4人(山本奈奈、李正美、宮本勇人、福田哲平)だけでなく、出演者も、現段階で14人の俳優が『VIVANT』とかぶっている本作。初回の視聴率の一致はただの偶然なのか……数字の伸びととともに、今後の展開に注目したい。