■視聴者をつかみやすい考察系の『Destiny』
亀梨だけでなく、宮澤と矢本、さらに安藤と、ほとんどの登場人物が、奏が知らない“なにか”を知っている様子。さらにラストで、真樹が父である弁護士・野木浩一郎(仲村トオル/58)に、東京地検の検事だった奏の父・辻英介(佐々木蔵之介/56)を殺したのではないかと問い詰め、それを奏が聞いてしまう衝撃のシーンもあった。
そのため、X(旧ツイッター)上では、《知美はどんな記事を見つけてしまったの? それを深掘りして調べたのはカオリだよね》《まさか、真樹が奏をお父さんの死の真実から守るため、カオリを意図的に殺して、敏腕弁護士の真樹のお父さんがそれを揉み消した?》などと、早くも考察が盛り上がっている。
「テレ朝の考察系ドラマは、数多くの伏線を実にうまく見せていくことで評価が高いです。過去の『ハヤブサ消防団』や『unknown』も、そのおかげで考察が盛り上がり、視聴率も上々の数字で終わりました。考察系は視聴者が離れにくいうえに、後半にかけて数字が伸びるので、本作も今後に期待できそうです」(ドラマライター/ヤマカワ)
好スタートを切った『Destiny』。一方、『Believe』はどうなるだろう?
このドラマは、橋づくりに情熱を燃やす大手ゼネコンの土木設計部長・狩山陸(木村)が、大人数を巻き込む事故が発生したため、刑務所に収容されてしまうという困難に見舞われながらも、決してあきらめるこなく希望と再生の道を模索するヒューマンエンタメだ。ドラマとしては王道路線のようだが……。