■日テレの戦略にハマり『イップス』の視聴率は大苦戦

 現在、テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を重視しているが、4月12日の初回放送のコア視聴率は1.8%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。同日は、日本テレビの『金曜ロードショー』で『名探偵コナン』の劇場版23作目『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』が放送され、コア視聴率は6.2%を記録した。

 翌週の4月19日の『イップス』のコア視聴率はさらに下がって1.3%、同じく『金曜ロードショー』で放送された劇場版26作目『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は7.6%だった。

「『コナン』の映画は子どもたち、ファミリー層に大人気ですからね。この2週の金曜夜は日テレの独壇場で、視聴者を独占したと言っても過言ではありませんでした。日テレには、他局でドラマがスタートするタイミングに合わせて『金曜ロードショー』で人気作品を放送する、ぶつけてくるという戦略があります。

 ドラマの1話、2話を見逃すと、“今からはもう追いつけないのでそのドラマは見なくてもいいや”という心理になる視聴者は少なくない。日テレはそれを狙っていると言われ、『イップス』の1話と2話もその戦略にハマってしまったと言えそうです。コア視聴率1.3%はあまりにも厳しすぎる。数字的には虫の息ですよね……。

 第3話が放送される26日の『金曜ロードショー』はディズニーの『シンデレラ』の実写版。『コナン』よりは戦える気がしますが、はたしてどうなるか……」(前出の制作会社関係者)

※画像は『イップス』の公式X(ツイッター)『@yips_fujitv』より

 4月9日に行なわれた『イップス』の制作発表会見には、篠原、バカリズム、染谷将太(31)が登壇。

 染谷が「現場で一番テンションが上がることってなんですか?」とバカリズムに尋ねると、「言っちゃっていいのかな……? 現場で一番テンション上がるフレーズは“今の時点で1時間巻きです!”です。“早く帰れるぞ!”ってなります」と応じ、篠原も「巻くのも嬉しい」と同意していた。

「プライベートが大事、ということでしょうね。当然、篠原さんもバカリズムさんもドラマを成功させたいでしょうが、バラエティ番組で母親の顔を垣間見せたように、今の1番は、優汰さんの将来のことが気になる、心配というところなのかもしれませんね」(前出のワイドショー関係者)

 長男・優汰はブレイク気配で、今後の活躍にも注目が集まるが、篠原主演の『イップス』の起死回生にも期待したい。