■欧米でも異例のヒットとなった痛快タイムリープ逆転劇

『私の夫と結婚して』(Amazonプライムビデオ)

『セレブリティ』に続いて前出の太田氏が猛プッシュするのは、24年初頭に放送・配信されたばかりの『私の夫と結婚して』。AmazonプライムビデオのCMで、大泉洋(51)が「今これ、ハマってるの」と言ってオススメしているのを見た人も多いのではないだろうか。

【以下、『私の夫と結婚して』のネタバレを含みます】

画像はプライムビデオの公式X『@PrimeVideo_JP』より

 家でも会社でも我慢の日々を送っていた女性主人公カン・ジウォン(パク・ミニョン・38)にある日、末期がんであるとの告知が。さらに自分が入院中、学生時代からの親友チョン・スミン(ソン・ハユン・37)が夫と不倫。自分にかけた保険金の話を楽しそうにするふたりにジウォンは怒りを爆発させるが、夫に突き飛ばされて命を失ってしまう。しかし、ジウォンは目を覚ます。そこは、なんと10年前の会社のオフィスだった……という“人生やり直し”ドラマだ。

「『私の夫と結婚して』というタイトルからわかるように、主人公がクズ男との結婚をなんとかして回避して、自分の幸せを取り戻そうとするタイムリープ逆転劇。“1周目”の不幸な人生パートをのぞけば、全体的にコミカルで笑えます。また、親友のフリをして、実はただ自分を利用するだけだったスミンや、その嘘に騙されて学生時代に自分をいじめていた同級生たちに主人公がやり返していくあたりはとにかく痛快で、スカッとします」(太田氏)

 AmazonプライムビデオのTV番組部門週間ランキングでは、日本で1位を獲得しただけでなく、アメリカで最高2位、イギリスで最高4位となるなど、欧米でもトップ10に入る人気を博している。

 1952年から続く英老舗メディア『NME』からも「ものすごく中毒的」と高く評価された『私の夫と結婚して』。本作は、日本でのリメイク版の制作も噂されているが、ヒットの裏側にはキャストの魅力あってこそ、とも言われているという。

「『キム秘書はいったい、なぜ?』(18年)に続いて主演ドラマを成功させたパク・ミニョンは、悲壮な人生の“1周目”で見せたがん患者の演技が絶賛されています。親友役のスミンを演じたソン・ハユンもその悪役ぶりが絶賛されて大ブレイク。主人公をなにかと助ける後輩社員ユ・ヒヨンの明るさは本作の癒やしで、演じたチェ・ギュリ(26)の人気も高まりました。どのキャストもハマり役なんですよね」(同)

 痛快逆転劇なこの2作の韓国ドラマで、連休明けに向けた活力が養えるかも。

太田まき子
新潟県出身。大学卒業後、広告会社及びマーケティング会社にて女性向け商材のプロモーション、ファッションカルチャーイベントの企画運営、エンタメ系の広報PRなどを担当。現在はフリーランスのPRとして、トレンドのマーケティングやリサーチを行う。