■STARTO社代表の福田氏の関与は――

 前出のワイドショー関係者は続ける。

「福田氏は、ご自身でも言っていますが、旧ジャニーズから最も遠いところにいた人物。ハリウッドの映画会社で働いてきた彼は、旧態依然とした芸能界や、業界特有のルールが大嫌いで、タレントが自ら考え、判断し、責任も持つエージェント契約を日本の芸能界でも推し進めてきました。

 藤ヶ谷さんがいるキスマイ、そしてキスマイメンバーもSTARTO社とエージェント契約を結んでいると見られており、ある意味で現在、のんさんと藤ヶ谷さんは“同じチーム”にいるとも言えそう。ですので、今回ののんさんと藤ヶ谷さんの初共演には、後ろで福田氏の動き、尽力があったのでは、とやはり考えてしまいますよね」

“改革者”の福田氏がトップを務める会社とエージェント契約を結ぶのんと藤ヶ谷が、殺し屋役でバディを組む――芸能界に新たな風が吹いている感じもするが、やはり今回の両者の初共演では、福田氏の裏の動きもあったのだろうか? 本サイトがDMM TVに問い合わせると、

「今回のキャスティングに福田さんは関係しておりません」

 と、回答があった。

 ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活』のエグゼクティブプロデューサー・久保田哲史はキャスティングについてこうコメントしている。

《意図せずスナイパーとしての才能を開花させてしまうピュアで天然な主人公・カナコを演じられるのは、企画を立ち上げた当初から日本を代表するコメディエンヌとして確かな実力を持つのんさんしかいないと思っていました。

 また、少ない表情とセリフでクールさと優しさを表現する必要がある殺し屋の先輩・桜井は、その眼差しで多くの感情を伝えられる藤ヶ谷さんにしかできない役だと思い、この作品はこの2人がいないと完成しないと考え、オファーさせていただきました》

“ピュアで天然な主人公”と“少ない表情とセリフでクールさと優しさを表現する殺し屋”と言われると、確かに両者はドンピシャだ。

「福田氏の関与はいっさいないとのことですが、改革者の福田氏が新会社のSTARTO社のトップに就いたことで、芸能界、テレビ界から旧ジャニーズに生じていた“忖度”がどんどん消えていっているのは確かでしょう。のんさんと藤ヶ谷さんという新たなバディが誕生するというのも、忖度が消え、同じく芸能界になんとなく存在していた“縛り”がなくなっていっているから、とも言えそうです。まさに役柄ピッタリの両者のバディぶりには注目ですね」

 来月から撮影に入るというドラマ『幸せカナコの殺し屋生活』。今冬の配信が楽しみだ。