■記憶喪失かぶりは問題なし
「今期ドラマで記憶喪失がかぶっている作品のうち、杉咲花(26)主演『アンメット』(フジテレビ系)と生見愛瑠(22)主演『くるり』(TBS系)は、失われた記憶がストーリーのカギになっています。一方、『366日』は記憶を失うことをきっかけに、そこから人々が再生していくストーリー。記憶喪失こそかぶっていますが物語構造は違うので、それで視聴者が離れるということはないでしょう。
それより、第2話から4話までと、遥斗(眞栄田)がずっと寝たままだった影響のほうが、大きかったと思います。遥斗が目を覚ますまでは、友人の莉子(長濱ねる/25)の不倫問題など、周辺人物のエピソードが展開されていたのですが、そのせいで本筋が見えにくかった。“これはどういう話なんだろう?”と思わせてしまった。第5話の高評価を見ると、もう少し早く目覚めさせていれば、ここまで視聴者が離れなかったと思われますね」(ドラマライター/ヤマカワ)
視聴率低下の原因は、大型連休中の放送ということも少なからずあっただろう。第6話以降、遥斗の名札を持っていた看護師・宮辺紗衣(夏子)、明日香(広瀬)が働く音楽教室の生徒・静原吾朗(前田公輝/33)あたりが、メイン2人に絡んでくるストーリーが動き出しそうだ。今後の展開に注目したい。