■“自虐ネタ”に『緊急取調室』感――なりふり構わずの姿勢か

『Believe』で、天海演じる妻の玲子は“事情聴取される側”だが、天海は大人気ドラマシリーズ『緊急取調室』(テレビ朝日系)の主演で、“事情聴取する側”。『Believe』では玲子が黒木(竹内)に逆質問をして「取り調べがお上手なこと」と言われる場面があったり、キャストに小日向文世(70)や田中哲司(58)など『緊急取調室』の出演者も多いことから、

《緊急取調室臭が凄いから一旦全員取調室入って貰って良いですか???》
《天海祐希、小日向文世そして田中哲司まで登場して緊急取調室キントリ思い出した人多かったはず!》

 といった声も寄せられている。なお、小日向は初回から狩山(木村)の上司役で登場していたが、田中は第4話ラストからサプライズ出演。第5話(23日放送)で狩山にある依頼をすると予告されている。

※画像は『秘密のケンミンSHOW極』の公式X『@kenmin_kiwami』より

 制作会社関係者は言う。

「木村さん主演の連ドラ『Believe』は放送前から、裏番組が大人気バラエティ番組『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)のため苦戦すると言われていました。案の定、悪くなかった初回から回を重ねる毎に、数字はどんどん落ちています。

 初期の設定ミスにちなんだ自虐ネタや大人気『緊急取調室』感など、話題になりそうなことはなんでもやろうと盛り込んでいるところはありそうですね」

 現在、テレビ界は13~49歳の個人視聴率であるコア視聴率を最重要視しています。『Believe』は初回(4月25日)こそコア2.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)とまずまずの滑り出しだったが、第3話(5月9日)では2.2%まで転落。一方の『ケンミンSHOW』は同日の放送回がコア3.2%と1%も差をつけているのだ。

「しかも5月9日は、フジテレビの『ミュージックジェネレーション 3時間SP』が3.1%、TBSの『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』が3.0%――つまり、同時間帯の主要民放キー局で、『Believe』がコア視聴率“最下位”という結果でしたね」(前同)

 キムタクのテレ朝開局65周年記念作品を取り囲むライバル局の強力バラエティ包囲網。

「各局が人気バラエティの2時間SPをうって放送時間を被らせるなど、木村さんの『Believe』に視聴者が流れない編成を組んでいますよね。

“視聴率男”の木村さんとしてはここは負けられない戦い。人気番組とはいえ、他局のバラエティに負けているのは寂しいですよね。『Believe』が今後、多くの視聴者を集められるかどうかは、物語の展開次第でしょうが、ドラマ制作サイドとしても話題になりそうなことはなんでもして、視聴のきっかけ作りをしていくのではないでしょうか」(前同)

 狩山(木村)は第3話で脱獄に成功したが、第4話でも事態は好転することなく状況は悪化し続けている。劇中でも現実でも、木村のピンチは続く――。