■恋愛よりも大事なものがある

 モデルの三淵さんは戦後、東京家庭裁判所判事となり、その後、新潟家庭裁判所長に任命され、女性として初の家庭裁判所長になる。そこがメインということなのだろうか。

「おそらく、今後の物語は女性と家族の問題を中心にして、家庭裁判所を舞台に描かれるはずです。もちろん、これまでも寅子を軸に、さまざまな女性・家族問題が描かれてきましたが、中盤以降は寅子自身がその問題に取り組む流れになるはず。そのためには、寅子の恋愛はちょっとしたエピソードに過ぎなかった。岩田が好演していただけに、あっという間の退場は惜しいですが」(前同のドラマライター/ヤマカワ)

 令和の時代にもつながる女性問題を正面から描いたことで、画期的な朝ドラと言われている本作。中盤以降は、それがよりパワーアップしそうだ。