■大谷の好きな日本食は「たこ焼き」

 日本ではたこ焼きだけでなく、刺身や煮物などさまざまな料理で食べられるタコ。一方で独特な見た目をしていることから、海外では“デビルフィッシュ”とも呼ばれ海外では食べずに捨てることも多かったタコ。ロサンゼルスの地で、たこ焼きはどの様に受け止められているのか。

「一昔前までは敬遠されていたタコですが、寿司文化が広がったことで見方も大きく変わったようです。高級食材として海外でもタコは大人気。浅草や築地など観光地にある『銀だこ』では、外国人観光客の方だけで店内が埋まることも珍しくありません」(前出のホットランド広報の丸山さん)

 それでもドジャー・スタジアムで販売されている『銀だこ』は、6個入りで一舟13.99ドル(日本円でおよそ2185円)。日本では8個入りの『たこ焼き』のお持ち帰り価格が626円(税込)であることを考えると随分と高価格に感じられる。それには事情があるという。

「日本とアメリカでは人件費も異なりますし、税金も違います。球場価格ということもあって『銀だこ』だけ突出して高いわけではありません。海外のお客様は体も大きいですし、皆さん2舟〜3舟は買っていかれますね」(前同)

 ドジャー・スタジアムで販売される現地限定たこ焼き3種類の中で人気の味はどれになるのか。

「天かすがたこ焼きの上に乗った天ぷら味が一番人気です。アメリカの方にも馴染みがある“天ぷら”という日本語がメニュー名に冠してあるのも人気の理由のようですね」(同)

 ドジャー・スタジアムへの出店にあたっては、日本のプロ野球での『銀だこ』人気が大きく影響したという。

「現在、『銀だこ』は(日本のプロ野球)12球団の本拠地がある内、9球場に出店。野球を観戦しながら食べる球場メシとして、野球ファンから高い支持を集めています。大谷選手と山本由伸投手(25)の日本人選手2人がドジャースに加わったということもあり、球団から当社へと出店しませんか? と、お声が掛かり海外出店を増やしたい当社としても“是非”と答えました」(同)

 大谷選手や山本投手も『銀だこ』を楽しんでいるのだろうか。

「う〜ん、弊社からはなんとも言えません。ただ、シーズンが始まる前の今年2月にスタジアムで開催されたファン向けのイベント『ドジャーフェスト』で、“好きな日本食”を聞かれた際に大谷選手は“たこ焼き”と答えていましたから、たこ焼きは好きなのではないでしょうか。『銀だこ』を食べてもらえていると嬉しいです」(同)

 大谷選手も“好物”であると公言するたこ焼きは、ベースボールの国でも受け入れられるだろうかか。