■5月に入ってからもNHKは「新規NG」

 STARTO社を強調した『それスノ』には、

《バラエティで旧ジャニーズをきちんとSTARTOって表現してるの初めてみた》
《バラエティでこんなしっかりSTARTO ENTERTAINMENTって見たの初めてかもおもろwww》

 といった声がX(旧ツイッター)にも多く寄せられている。

 芸能プロ関係者は言う。

「STARTO社のグループ、タレントで圧倒的な人気と好感度を誇るSnow Man。イメージ抜群の彼らの冠番組、若年層の高い視聴率を誇る『それスノ』で、“もう旧ジャニーズではなくSTARTO社である”ということを強調したいところもあるのではないでしょうか。

 STARTO社はSMILE-UP.とは別の会社として本格始動していますが、同社への逆風もまだまだ強い。特にNHKは2社が完全に分離できているのかを確信しておらず、5月22日も、STARTO社のタレントを新規起用しないことを発表していますからね」

 NHKはジャニー氏の加害問題を重く受け止めて昨年末の『紅白歌合戦』に旧ジャニーズを起用しなかったほか、今年2月14日の定例会見では、旧ジャニーズのレギュラー8番組が春の改編で終了すること、新規出演の起用が当面ないことを発表。STARTO社の体制に移行してからも、「NG」の姿勢を貫いている。

 5月22日の定例会見でもその姿勢は変わっておらず、稲葉延雄会長は「(被害者への補償などは)一定の進展はある」と評価しつつも、2社の経営分離や再発防止策に「ある程度の確信が得られた段階で新規の出演を考えていく」とコメントしている。

 また、テレビ東京も4月25日の定例会見にて石川一郎社長は「前向きな評価はしております」としつつも、「世間の皆様が納得するものが出ないと、ハードルは超えられない」と、STARTO社タレントの新規出演見合わせを継続する姿勢を明らかにしている。

 なお、テレ東ではSUPER EIGHTの『ありえへん∞世界』など、STARTO社タレントの番組は継続して放送されている。

※画像は『ありえへん∞世界』の公式X『@ariehen_sekai』より

「テレ東では中島健人さん(30)の7月期主演ドラマが決まっています。これはかなり以前から動いていたということなのか……いずれにせよこういった厳しい現状を打破する役割を、Snow Manに託されている感じもしますよね。

 Snow Manは、『それスノ』の『ダンスノ完コピレボリューション』ではGENERATIONS小森隼さん(28)やFANTASTICS木村慧人さん(24)といったLDHのタレントやJO1川尻蓮さん(27)など、旧ジャニーズ時代ではあり得なかった別事務所の男性グループとのコラボ企画を積極的に行なっています。そして今回は、STARTO社の名前を強調と。

 Snow Manの9人はクリーンで、頑張り屋で好感度がとにかく高い。“旧ジャニーズとの決別”の象徴としては最高の存在であるのは間違いないでしょう。彼らとともに新時代へ――Snow ManへのSTARTO社の期待は大きそうですね」(前同)

 大人気のSnow Manを顔役に前へ進むSTARTO社。その変化をNHKやテレ東も注視している。