豪快なホームランを打ったかと思えば、翌日にはセーフティーバントで一塁を駆け抜ける。グラウンドを縦横無尽に暴れ回るのはロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手(29)だ。現在、打率部門ではメジャーリーグトップに君臨し、ホームランランキングでは2位、打点も6位と三冠王の獲得も視界に入る大谷選手。その価値は今もまだ右肩上がりだ。
「アジア人として初となるホームラン王を昨シーズンに獲得するなど、大谷選手は世界最高のベースボールの地でも大活躍。実力で本場・アメリカのファンを黙らせましたね」(スポーツ紙記者)
大活躍が続き、連日テレビのニュース番組や新聞紙面を賑わせる大谷選手。その注目度の高さを示すかのような数字が先日発表された。
「大谷選手が及ぼす経済効果は約865億1999万円とする試算が、経済学者で関西大学名誉教授の宮本勝浩氏により発表されました。宮本名誉教授によれば、昨年38年ぶりに日本一に輝いた阪神タイガースの経済効果が約872億2114万円。阪神の優勝は70名以上の選手たちによって成し遂げられていることを考えると、大谷選手1人が生み出す経済効果の大きさが分かるというものです」(前同)
弊サイトは、そんな大谷選手の凄い経済効果を試算した関西大学・宮本名誉教授に話を聞いた。
そもそも、宮本名誉教授はなぜ、大谷選手の経済効果を試算しようと考えたのか。
「僕は経済効果を試算しようと思うときは、日本の人が明るく楽しくなるような数字を計算したいと考えているんです。大谷選手はトップクラスの選手で、多くの人に喜びを与えている。そういう人の経済効果は計算したくなります」(宮本名誉教授)
連日の活躍から大谷フィーバーに沸く日本列島。しかし、大谷選手が母国へともたらす経済効果は、意外なことにさほど大きくはないようだ。
「日本国内へと還元されるお金はグッズの売り上げが4億円分。それと大谷選手の観戦ツアー代金です。ドジャースはワールドシリーズ制覇が過去7回の名門球団。年間でおよそ1万人の日本人旅行者が1週間の予定でロスの地へと飛び立つと予想されます。大手旅行・観光会社が主催する観光ツアーの代金は、1人60〜100万円ほど。ロス旅行の平均金額が1人70万円だとすると、総額70億円です。この2つの数字を足した74億円分が日本国内における大谷選手の経済効果と見られます」(前同)