■報道番組のやり方を音楽番組に持ってきているという指摘も

 前出の制作会社関係者は続ける。

「もちろん、トップアーティストの意外な内面を掘り下げるトークには一定の需要があるし、他の歌番組と差別化もできる。有働さんも持ち味であるジャーナリスト色を出したいところはあるでしょう。

 ただ、そうした“お堅い内容”よりも、有働さんがあまり前面に出ずにもっとアーティストが中心で、化学変化的に次に何が起こるか分からないようなワクワク感を感じさせるような歌番組のほうが良いのではないか、といった意見が関係者の間でも出ているといいます。

 有働さんは腕利きのインタビュアーなのは間違いないですが、有働さんがインタビューをしていると、視聴者には報道番組のように見えてしまうのかもしれませんね」

※画像は『with MUSIC』の公式X『@ntv_withmusic)』より

 有働が、キンプリからNumber_iの話を引き出した件にも、

《有働さんは報道の手法でこの尋ね方で掘り下げたのだろうけど、土曜ゴールデン帯の音楽番組では私には少しどぎつく感じられてしまった》
《有働さんに言いたいのは報道とエンタメの世界は違うということ。エンタメに身を置く人には必ずファンがいることを分かっていない》

 などの声がXに寄せられている。

「有働さんは『news zero』で、18年10月から20年9月末までは週5、以降は週4でメインキャスターとして頑張ってきた。待遇も良くて、年収2億円という報道もありました。5年半続けてきたわけで、もう一生困らないくらいに稼げたのではないでしょうか。ですので、有働さんにとっては『with MUSIC』がコケても死活問題ではない。だから自由にやりたいことをやる、というところもありそうです。

 ただ、それは新たな歌番組である『with MUSIC』の視聴者が求めていることかと言えば、微妙ではないかということですね。しかし、まだ番組は始まったばかり。試行錯誤しながら、有働さんの活躍の仕方も含めて、より良い形に落ち着いていくのではないでしょうか」(前同)

 番組の認知度が高まり、徐々に数字が上がってきているという『with MUSIC』。有働が次回、Number_iにもキンプリの話を聞くのかにも注目が集まるが、日テレ34年ぶりとなるゴールデン帯の音楽番組は今後、どう変わっていくのだろうか――。