■国連人権理事会からは再度の厳しいコメント
前出の制作会社関係者が続ける。
「そこに加えて、ジャニー氏の加害問題ですよね。加害を事務所が正式に認めたことで、スポンサー企業は旧ジャニーズタレントとのCM契約をやめたり、彼らが出演する番組に広告を出すのを嫌がるようになった。実は、フジテレビは本音では、昨年末の『FNS歌謡祭』でも、相葉さんのMC続投には不本意だったとも言われています」
昨年9月に事務所が加害問題を認めた後も、フジテレビは相葉を年末の『2023 FNS歌謡祭』に起用した。
「相葉さんのMCは『2023 FNS歌謡祭 夏』と年末の『FNS歌謡祭』のセットでの契約だったため下ろせなかった、と言われていますね。
一方で、ジャニーズ事務所は昨年10月で消滅し、今年4月から相葉さんらタレントのマネジメントはSTARTO ENTERTAINMENTの新体制に移行した。それで今回の『2024FNS歌謡祭 夏』の起用も実現した感じもしますが、まだ逆風状態にあることは間違いない。つい最近も、スポンサーが敏感になる出来事があったばかりですよね」(前同)
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フジテレビの港浩一社長は4月26日の定例会見で、STARTO社の本格稼働を「まずは一つの節目を迎えたものと考えています」と、コメント。港社長は2月16日の定例会見の時点で、「補償問題が進んでいるということであれば、キャスティングはしていこうかなと思っている」と、旧ジャニーズタレントの起用に好意的ではあった。
しかし、5月29日、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の性加害問題の実態を調査している国連人権理事会の作業部会は、「依然として深い憂慮を抱いている」などとする報告書を公表。SMILE社の被害者への対応を「努力は認める」としつつも、「救済を求める被害者のニーズを満たすにはまだ遠い」と厳しい見解を出している。
「国連人権理事会からこんなコメントが出れば、再びスポンサー企業は敏感になりますよね。CMを出すことを躊躇する流れになるかもしれない。そうなると、STARTO社タレントがメインを張る番組への影響も出てくると考えられます。
嵐の稼働がないことによるパワーダウン、そしてまだまだ続く旧ジャニーズと新会社STARTO社への逆風――相葉さんが置かれている状況は簡単なものではなく、少なくとも追い風が吹いてはいない。それだけに、求められるのはいちタレントとしての実力、仕事での結果ですよね。ファンからもMCは向いていない、という声が上がる相葉さんですが、7月の『FNS歌謡祭』では、“さすが”と言われる司会ぶりを見せる必要がありそうです」(前同)
嵐は25年の春に5人が集結するコンサートが開催されそうだという話が浮上し、複数のメディアでも報じられている。そこに勢いをつけるためにも、相葉は『FNS歌謡祭 夏』で、視聴者から評価されるMC姿を見せることはできるだろうかーー。