■『PICU』に続けるか

「メインキャラの2人が注目されていますが、サブキャラの俳優陣も素晴らしい演技を見せています。脚本・演出がよくできているうえに、キャストもまったくスキがない。すべての面で質が高いので、視聴者の途中離脱がないどころか、終盤で上げ止まりがちな、TVerのお気に入り登録の数もじわじわ増やしています。異例のヒット作になりそうです」(ドラマライター/ヤマカワ)

 キャストそれぞれだけでなく、ドラマ全体にしっかりファンが付いているのなら、スペシャルドラマも実現するかもしれない。同じフジテレビ系のドラマでは、22年10月期放送の『PICU 小児集中治療室』が、今年4月にスペシャルドラマが放送され、平均世帯視聴率6.4%と人気に。TVerのお気に入り登録の数も、放送直後に急増していたという。

「ドラマでは今後、ミヤビの主治医の脳外科教授・大迫(井浦新/49)と三瓶の過去の確執、ミヤビの記憶障害を引き起こした事故の秘密が明かされるなど、原作コミックの13巻あたりまで描かれそうです。また、原作の連載は現在も続いているので、本作にここまで支持があれば、来年あたり、14巻以降のエピソードでスペシャルドラマが作られる可能性は高いです」(前同)

 同枠の前期ドラマ『春になったら』は全10話で終わっており、本作も同様なら残りはわずか3話となる。このキャストと脚本・演出なら、最後まで楽しませてくれそうだ。