5月29日から拡散されているX(旧ツイッター)のポストに、多くの仮面ライダー俳優が声を寄せ、「ヒーローの輪」が広がっている――。

 発端となったのは、2022年10月に急性骨髄性白血病が見つかり、23年3月に骨髄移植、しかし、同年10月に白血病が再発して、余命約1か月と診断された中学1年生の少年を持つある母親のポストだった。

 少年は移植や抗がん剤治療に耐えられず、現在は在宅医療の状態。母親がそんな息子のために《仮面ライダーが大好きなので仮面ライダーに出演されていた俳優さんにお力添えをいただきたいです》と、Xで呼びかけたのだ。このポストが拡散され、歴代の仮面ライダー俳優に届き、少年と母親に向けて“何か力になれれば”という掛け声が殺到。

『仮面ライダーアギト』(テレビ朝日系、01年1月~02年1月)に出演していた賀集利樹(45)と要潤(43)、『仮面ライダー龍騎』(02年2月~03年1月)に出演していた松田悟志(45)、『仮面ライダーキバ』(08年1月〜09年1月)の主演だった瀬戸康史(36)、『仮面ライダーセイバー』(20年9月〜21年8月)に出演していたアンジェラ芽衣(27)などなど、数えきれない俳優がリアクションしている。

『仮面ライダーカブト』(06年1月~07年1月)で“矢車想/仮面ライダーキックホッパー”を演じていた徳山秀典(42)は実際に親子のもとを訪ねていて、母親のXアカウントは5月31日、徳山と少年との2ショット写真を投稿している。

 そして5月30日夜には、俳優の井上正大(35)もXを更新。特撮ファンからも強い関心が寄せられていたのだ。

井上正大 (C)ピンズバNEWS

 井上は『仮面ライダーディケイド』(09年1月~8月)で“門矢士/仮面ライダーディケイド”を演じていた仮面ライダー俳優。現在は俳優活動に加えて、昨年1月からはアニメ制作会社「AICライツ」の代表取締役に就任。さらに、自身が企画・プロデュース・主演を務めたYouTube特撮ドラマプロジェクト『華衛士F8ABA6ジサリス』(15分×全12話)が同年5月に公開されたりと、クリエイターとしても幅広く活躍している。

 井上は、『仮面ライダーディケイド』が並行世界を旅する「通りすがりの仮面ライダー」であることにちなみ、《明日、君の世界に通りすがりに行きます》と、訪問の意思をポスト。5月31日の夕方、少年と母親のもとを訪れたのだ。