■STARTO社サイドにもメリットがある辞めジャニと現役の交流

 岩橋はNumber_iには《ずっと応援してるよ!》、キンプリには《おめでとう!》など複数のコメントを投稿していて、平野らメンバーも配信中に《いわち元気してるかー?》(平野)と反応。高橋は自身のアカウントのストーリーズ機能で《インスタライブ 愛しの兄が見てくれてた!玄樹くん乾杯~》と、リアクションしている。 

「最近では、“辞めジャニ”といえばNumber_iを筆頭に滝沢秀明氏(42)のエンターテインメント会社『TOBE』所属タレントのイメージが強いですよね。そのTOBEには、辞めジャニが一気に移籍したような流れがあったので苦手意識を持つファンも多いですが、岩橋さんや7ORDERなど、それとは別の独自の立ち位置にいるタレントも多い。

 千賀さんと7ORDERの共演は、旧ジャニーズ(現『SMILE-UP.』)が4月からSTARTO ENTERTAINMENTの新体制に移行したことも大きいでしょうが、こうした交流は、STARTO社サイドにとっても非常にメリットのある話でしょうね」(芸能プロ関係者)

※画像はNumber_i staffの公式インスタグラム『@number_i_staff』より

 STARTO社は旧ジャニーズとは完全に別会社として始動したが、いまだに風当たりは強い。

 NHKは5月22日の定例会見、テレビ東京は5月30日の定例会見で、STARTO社タレントの新規起用は、引き続き見合わせる方針を示している。

「昨年10月に旧ジャニーズ事務所が消滅するまで、業界内にまん延していた強い“忖度”の影響もあり、辞めジャニと現役ジャニーズは共演できなかったり、エピソードトークで脱退メンバーの名前を出すことさえ許されないような、一般社会的には“異常な状態”が長らく芸能界では続いていました。

 逆に言えば、7ORDERと千賀さんの共演のようなことが盛んに行なわれれば、もはや、退所者と現役の垣根がないことを公にアピールできるチャンスでもあるんです。そうなればあらためて圧力や忖度が消滅し、STARTO社が旧ジャニーズとは違うという証明にもなってくるでしょう。

 もちろん、NHKやテレ東が問題視しているのはそうした部分だけではなく、SMILE-UP.の被害者への補償の件、そして同社とSTARTO社との関係性も注視しているわけですが、事務所がかつてと大きく違って、“開かれている”ことをアピールできることは大きなプラスでしょうね」(前同) 

 TOBEとも違う、岩橋や7ORDERなど個人で活動している“辞めジャニ第三極”。彼らの存在も、STARTO社の未来に大きく影響していきそうだ――。