■観光地に行きやすい便利な立地も

 また、浅虫温泉は、夏泊半島の基部に位置し、“東北の熱海”とも称される人気の観光地。海釣りなども盛んなので、夏にこそ訪れてほしいという。

 3つ目は、『椿はなの湯』(和歌山県・道の駅椿はなの湯)。

「椿温泉は、江戸時代から続く湯治場で、世界遺産の熊野古道を訪れた旅人も、疲れを癒やしに立ち寄ったという歴史を持っています。道の駅内の入浴施設には、源泉掛け流しの檜風呂があり、柔らかい肌触りの湯で、じんわりと疲れを癒やしてくれました」(前出の平賀氏)

 この道の駅白浜町つばき温泉があるのは、紀州半島の南端。熊野古道へのアクセスはもちろん、その他、有名観光地にも行くことができる、非常に便利な立地だという。

「本州最南端の町で、クロマグロの養殖で有名な串本町や、紀州半島を代表するリゾート地で、日本三古湯に数えられる白浜温泉に行くついでに、椿温泉に立ち寄るのもよいですね。椿温泉自体は静かな海沿いの町なので、どちらかというとのんびりと過ごしたい人に向いています」(同)

 4つ目は、『御前湯』(大分県・道の駅ながゆ温泉)。

「長湯温泉は、大分県別府市から車で約1時間のところにある山間の温泉地で、標高450メートルなので夏も涼しく、清流を飛び交うホタルが見られたりと、山湯ならではの情緒で人気を博しています」(夕刊紙記者)

 種田山頭火や北原白秋などの文人墨客も足を運んだという、長湯温泉。そのシンボルとも言えるのが、道の駅に併設された共同浴場の御前湯だ。