■24時間入浴自由の混浴露天風呂も

「立派な洋館調の建物なので、一見の価値あり! また、泉質は別名炭酸泉とも呼ばれる炭酸水素塩泉で、血行を促し、体を芯から温めてくれます。炭酸ガスが湯に完全に溶けているので、シュワシュワとした肌触りはありませんが、ぬるま湯なのにジワジワと体が温まる、不思議な感覚が味わえます」(前出の守屋氏)

 この道の駅周辺は他にも、見どころはたくさん。

「温泉街の中心を流れる芹川の河原には、24時間入浴自由の混浴露天風呂“ガニ湯”がありますし、施設によっては温泉を飲む“飲泉”もできます。また、天然炭酸泉を利用して作った“温泉糖”も買えるので、いろんな楽しみ方があります」(前出の平賀氏)

 最後、5つ目は、『川根温泉ふれあいの泉』(静岡県・道の駅川根温泉)。

「この温泉の最大の魅力は、大井川鐵道のSL蒸気機関車が走る姿を望む、展望露天風呂があること! 通常12時半と15時半頃に見ることができ、その時間帯は、全国から温泉ファンや鉄道ファンが訪れます」(前同)

 温泉とSLを楽しんだ後は、道の駅内にある食堂で、温泉水からとった塩“かわねのごえん”を使った、“幻の塩ラーメン”を食べるのが、常連の中で定番の流れなんだとか。また、道の駅の目の前の大井川流域は、夏のアウトドアスポットとしても人気で、

「道の駅にコテージが併設されていて、そこでも天然温泉に入ることができます。川根温泉は湯量が豊富なので、多くの湯船が、ぜいたくな源泉掛け流し。良質な塩化物泉で、湯冷めのしにくい“熱の湯”と呼ばれていて、満足感が高いです」(前出の守屋氏)

 全国の道の駅に併設された温泉で疲れを癒していただきたい。