■TOBE設立で揺れたジュニア

 関西は東京に比べてマスコミの目が厳しくなく、かねてより旧関西ジャニーズは東京の旧ジャニーズタレントに比べてわきが甘いところがあると言われてきた。

「Aぇ!groupがデビューしたことで、関西ジュニアのモチベーションが下がっているという指摘もあります。Aぇ!groupが5月デビューですから、間髪開けずに関西発のグループのデビューが続くというのはこれまでの慣例上もないと言われていますね」(前出のワイドショー関係者)

 次のデビューは東の美 少年HiHi Jetsが有力視されている。

「その美 少年とHiHi Jetsのデビューも見えない感じですよね。そして、滝沢秀明さん(41)がTOBEを設立した際には、ジュニアが大量に流出するのではないかという話もありました。これはSTARTO ENTERTAINMENTが本格始動したこと、Annex(旧ジャニーズアイランド)社長の井ノ原快彦さん(47)の必死の説得もあり、落ち着いたとは言いますが……。

 デビューが見えないことに加え、ジャニーズ事務所が崩壊してSTARTO社体制になり、“ファミリー感”が薄れたこともジュニアの求心力低下につながっているのではないかとも言われています」(前同)

 4月10日に東京ドームで、5月29日と30日に京セラドーム大阪でSTARTO社の合同公演「WE ARE! Let‘s get the party STARTO!!」を開催。4月10日に同社の公式サイトも公開され、本格始動することとなった。

※画像は20th Centuryの公式X『@20thCentury_SIN』より

「合同公演が開催されたのも、今後、一致団結でSTARTO社にファミリー感を出していくためだったとも聞こえてきています。

 昔はトップに東山紀之さん(57)がいて、その下に木村拓哉さん(51)……といった具合に序列がありました。ところが、専属マネジメント契約ではなく、仕事毎のエージェント契約を結ぶグループやタレントもいるSTARTO社はそういう感じでもありませんし、外からいきなりやってきた福田淳社長(58)に求心力があるかと言えば、そうではありませんからね。

 ジュニアも含め、これまで多くのタレントに自分は“ジャニーズのアイドルなんだ”という自負があった。しかし、今の彼らに“STARTO社のアイドルなんだ”という気持ちはまだ芽生えていないようで、タレントたちからもそうした発言がありますね。

 もともと脇が甘いと言われていた旧関西ジャニーズのタガが外れたようなトラブル連発には、まとめ役の井ノ原さんも頭を悩ませているのではないでしょうか」(同) 

 STARTO社の始動から2か月――まだまだ不完全で不安定な部分は少なくないようだ。