■松下の“掘り下げ”は大好評

 松下は、アーティストやスポーツ選手の間では有名な肺活量を鍛える器具『パワーブリーズ』を愛用している。稲葉はその超重負荷タイプをレベル最大にしてライブ前に使っている――そんな逸話があるが、これを松下が稲葉に直接質問したのだ。結論は「(最大レベルは)都市伝説」だが超重負荷タイプは使ったことがあるということだった。

 稲葉はこのエピソードを「公の場で話すのは初めて」とも話し、

《こんな話初めてしたと肺活量の話を引き出した洸平くん、ナイス》
《音楽活動やってる自分だからこその質問がwith MUSICでできたらと話していた松下さん(略)松下さんの思う仕事しっかりできてるなと感激した》

 といった“インタビュアー”松下への称賛の声がXに多く寄せられている。

「番組の構成も、初期に比べるとかなり良くなっていると感じられます。『with MUSIC』は開始当初から、出演アーティストのラインナップに統一感がなくてどの世代を狙っているのか分からない、という点が指摘されていました。それは5月以降も変わっていませんが、構成を工夫して視聴者が興味を持ちやすいようになっているんです」(前出の制作会社関係者)

 6月1日放送の『with MUSIC』に出演していたのは、AI(42)、絢香(36)、稲葉、Number_i、SixTONEStimelesz、Omoinotake、WANIMAの8組。

※画像は『with MUSIC』の公式X『@ntv_withmusic』より

 全アーティストが対象ではないが、『大ヒット!ドラマ主題歌SP』や『地元で歌う大ヒット曲SP』などと銘打ち、ドラマの名場面や地元ライブを行なった有名アーティストのVTRを紹介。そして、題材に即したゲストのパフォーマンスにつなげる――という構成が複数組まれていたのだ。

 特に『地元で~』では、熊本出身のWANIMAが曲を披露するだけではなく2016年の地震で甚大な被害を受けた熊本城の復旧作業も掘り下げる内容となっていて、

《熊本城復興についても長く取り上げてくれて良かったあそこまで近くで見れるの貴重な映像よね》
《WANIMAの熊本城復興現場レポートすごく良かった》

 といった好意的な声も多く上がった。

「『with MUSIC』は、スタートダッシュにこそ失敗した感がありましたが、すぐに修正をし、軌道に乗り始めているということですよね。

 松下さんのトークも好評で、番組の構成も良くなった。後の懸念は、MCの有働さんなのかもしれませんね……。5月25日放送回と6月2日放送回の内容が荒れてしまっていて、そこが心配な点と言えるのかもしれません」(前同)