■本宮・山本舞香の援護射撃効果は?

「物語の大枠は良いとしても、端々に“ちぐはぐ”さが目立ちますね。下請け業者の社長なのに、大手ゼネコンの狩山に堂々と対峙する、貫禄ありすぎな北大路欣也(81)。余命わずかながん患者なのに、真相究明のために飛び回っている天海演じる玲子。しつこいぐらいチャラい黒木のキャラを続ける竹内。演技はそれぞれさすがなんですが、クセが強すぎて集中できないんです」(ドラマライター/ヤマカワ)

 終盤に来て次回は拡大スペシャルと、テコ入れのように思えるがーー。

「これも不発に終わりそうな……。カギになるのは、おそらく本宮(山本舞香)。彼女は不正に手を染めておらず、消去されたSSD(パソコンなどでデータを記録するための記憶装置)の存在に気づいた描写が第2話でありました。

 南雲が事件に巻き込まれた恨みから告発する可能性が高いんですが、これまでの本宮は南雲の婚約者にしかすぎず、唐突な感じは否めません。物語は大きく動くでしょうが、エピソード的に視聴率アップの起爆剤となるのは難しそうです」(前同)

 果たして拡大スペシャルの効果はあるのか? 第8話予告には「まるで人が変わったかのような狩山(木村)の声色から、鬼気迫る覚悟を感じ取り、えも言われぬ不安に駆られる玲子(天海)」とあり、狩山が大胆な行動を見せるようだ。今後の展開に注目したい。