■朝ドラ『あんぱん』は大丈夫?

「後半に入って銀行本部の闇が舞の前に立ちはだかりシリアスな場面が増えてくると、どうしても今田では、冷静さや迫力に不足を感じてしまいます。その点では、杏に勝てなかった。落ち着きのなさは、バディである山本耕史がうまくカバーしていたのですが、舞が正義を押し通すには、今田では力不足だったようです」(ドラマライター/ヤマカワ)

 物語はいよいよ大詰めで、ラスボスとして現役の財務大臣・石垣(大和田伸也/76)が登場。緊迫した場面が増えてきたが、今田の持ち味の元気の良さが、アダになった形のようだ。

 とはいえ、今田は売れっ子若手俳優の一人。来年のNHK朝ドラ『あんぱん』のヒロインが決まっているが、そちらは大丈夫だろうか? 事前の情報では、主人公・朝田のぶは《男勝りで勝気な性格の高知のハチキン》という、花咲舞に近いキャラのようだがーー。

「朝からキャンキャンとうるさく飛び回られては、朝ドラファンの中からアンチが発生する可能性はあるでしょう。しかし、『あんぱん』は漫画家・やなせたかし、その妻・小松暢をモデルにした夫婦もので、夫・柳井嵩(やないたかし)役は北村匠海(26)です。

 北村は、今期も日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)で活躍するなど絶好調です。同作では正義感の強い役柄ですが、落ち着いた癒やしの雰囲気も出せる俳優なので、『花咲舞』の山本耕史のような役割で、うまく“うるささ”を中和してくれるはずです」(前同)

『花咲舞が黙ってない』は大成功とはいえない数字で終わりそうだが、朝ドラ『あんぱん』では強力なバディに恵まれおり、今田の今後は安泰のようだ。