■元プラス・マイナス岩橋&フジモンにも救いの手

 さんまは、2月22日をもって吉本興業を退社した元プラス・マイナス岩橋良昌(45)とも交流を続けている。

 4月13日放送の『ヤングタウン土曜日』に出演したさんまは、岩橋とゴルフに行ったことを報告。「楽しく回らせていただいて。“毎月、この岩橋を囲む会をやろうよ”っていう話になって。そういうのがあると、岩橋もちょっと気持ちが楽になるんで」と明かしていた。

「昨年10月に当て逃げ事件を起こして活動を自粛していたFUJIWARA藤本敏史さん(53)の復帰後初の地上波出演も『向上委員会』でした。X(旧ツイッター)には《明石家さんまも甘すぎるんだよ》といった声も上がりましたが、やはりさんまさんには“後輩芸人をなんとかしたい”という思いがあるんでしょう。

 さんまさんも来年には70歳。まだまだ現役バリバリですが、今後の芸能界や芸人界のことを常々考えているのではないでしょうか。今はダウンタウン松本人志さん(60)が不在ですし、“自分がやれることはやっていかないと”と思いを新たにしている可能性もありそうです」(前出の制作会社関係者)

※画像は藤本敏史の公式インスタグラム『@fujimooongram』より

 1月13日放送の『ヤングタウン土曜日』で、さんまは活動休止した松本について「あいつ子どもできて、俺は“子どものため”っていうのがかなり大きいような気がする。子どものためにね、自分の芸能生活どうのこうの、番組に対してとか、迷惑かけるけども、これは“家族のために……”っていう感じは。間違ってるかわからないけど(その気持ちは)わかる」と類推していた。

「さんまさんは吉本芸人の象徴的存在ではありますが、ある意味で独立している。個人事務所『オフィス事務所』を設けていますし、仕事やギャラの管理は同社でもやっていて、闇営業問題のときには宮迫さんを自分の事務所で預かるつもりだったとも報じられました。

 今の吉本はダウンタウンさんが頂点にいるという体制ですが、さんまさんは組織とは別でさらに上にいる感じです。そういった意味でもさんまさんは吉本とは絶妙な距離感を保っていて、自由度が高いんです。

 岩橋さんも吉本に後足で砂をかけるような辞め方をしましたが、そんな岩橋さんもフォローしている。現役吉本芸人の藤本さんは当然ですが、宮迫さんや岩橋さんのような吉本と微妙な関係になってしまった芸人にも手を差し伸べることができるんです。

 宮迫さんは芸人仲間が疑問を抱く中、YouTubeを始めて、5年後の今は粗品さんに突き上げられている。そんな宮迫さんを救うことでさんまさんが得することなんて何もありませんし、むしろマイナス面のほうが大きい。お金に関しても、宮迫さんの激励会の経費はすべてさんまさんの自腹で、最低でも500万円はかかっていると言われましたからね。

 それでも気にかけ、できるなら救いたいという思いは変わることはない。芸能界、芸人界のこれからを考えているさんまさんの後輩への愛はここにきて、さらに深まってきているのではないでしょうか」(前同)

“お笑いモンスター”の尽きることのない芸人愛――リターンを求めない圧倒的な人間力がそこにはある。