■錦戸亮の前ではかすんでしまった?

「基本的に“なにそれ?”という展開が多すぎなんです。前回の10話でも、海斗を追及するための理事会を欠席した若林(橋本)が、急に思い直して次の理事会で医療ミスを告発しました。これはジョーカー的立場であるはずの若林を、海斗がコントロールできなかったという単なるミスに過ぎず、よくできた展開とはいい難い。こういった安直な裏切りが多すぎるため、考察勢がとまどうのも当然です」(ドラマライター/ヤマカワ)

 ストーリーは別としても、X上では《赤楚くん史上、一番嫌な役どころだな笑 話数を重ねるごとにダークに変貌して、顔つきが全然違って見える》など、赤楚のヒールぶりを称賛する声も多い。とりあえず新境地を見せられたのではーー。

「悪いやつというより、自分の地位に執着して単に大友の邪魔をするだけの、薄っぺらい人物に終止してしまっているんです。ヒールという意味では、あまり語らず、表情で内に秘めた復讐心を表現した錦戸のほうがはるかにうまく演じていました。この錦戸との共演は、赤楚にはマイナスに働いてしまったのではないでしょうか」(前同)

 残すはあと1話だが、天堂記念病院の行く末、紗耶(見上)の死の真相、郁弥(錦戸)と海斗(赤楚)の亡き父・天堂智信(光石研/62)の関係など、残された問題が多い。うまく物語としてまとめられるのか? タイトルの意味は回収されるのか? 最終回にどんな”リベンジ”が見られるのか注目したい。