■前評判上々も『366日』は“コア視聴率1.5%”の大惨事

 広瀬アリス(29)が主演を、相手役を眞栄田郷敦(24)が務めた4月クールの月9ドラマ『366日』は6月17日に最終回を迎えたばかり。同日の世帯視聴率は6.6%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は3.8%だった。

「テレビ各局は今、13~49歳のコア視聴率を重視していて、世帯視聴率で評価が決まる時代ではありませんが、天下の月9ドラマの最終回でこの視聴率はかなり寂しいものがありますよね。肝心のコア視聴率も厳しく、6月10日は2.0%、6月3日は1.9%、5月27日に至っては1.5%と、かつて隆盛を誇った月9としては考えられない数字でした。

 4月クールで最もコア視聴率が高かったドラマが長谷川博己さん(47)主演の『アンチヒーロー』(TBS系)で4%台を推移。月9の『366日』がいかに差をつけられていたかがうかがえますよね」(前出の制作会社関係者)

 ドラマ『366日』は人気バンド・HYの楽曲『366日』の世界観に着想を得たオリジナルストーリー。

 脚本は『最愛』(TBS系)、『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)などの清水友佳子氏、メガホンを取ったのは『義母と娘のブルース』シリーズ、『JIN-仁-』シリーズや『天国と地獄〜サイコな2人〜』(ともにTBS系)などのドラマ、映画を数多く手掛けてきたヒットメーカー・平川雄一朗氏ということもあり放送前の期待感は高かった。

※画像はドラマ『366日』の公式X『@366days_fujitv』より

「広瀬さんも郷敦さんも大人気ですし、演技も高く評価されている。そして誰もが知るHYの名曲がモチーフ。制作陣も一流どころがそろいました。

 進行もギリギリで、撮って出しといった感じだったといいます。それぐらい監督やスタッフのこだわりが詰まった作品だったはずですし、制作陣も“月9をどうにかしたい”という思いが強かったのでしょう。しかし、数字にはつながらなかった。

 月9ブランドの崩壊――それは、昨年7月クールに放送された『真夏のシンデレラ』から始まったのではないかと関係者の間ではささやかれています」(前同)