2023年にアニメ化されて大ヒットした赤坂アカ氏原作・横槍メンゴ氏作画の『【推しの子】』(TOKYO MX他)の実写ドラマシリーズが11月28日にPrime Videoで世界独占配信、さらに続編の映画が12月20日に全国公開されることが話題だ。『【推しの子】』実写版では、櫻井海音が主演、齋藤飛鳥、あの齊藤なぎさなど、そうそうたるメンバーがキャストを務め、期待を寄せるファンも多い。

 しかし漫画実写には原作ファンらが失望することも多く、作者の意図から大きくはずれることもある。昨年木南晴夏主演ドラマとして放送された『セクシー田中さん』(日本テレビ系)は芦原妃名子氏の原作漫画を実写だったが、制作サイドと芦原氏、さらには出版元の小学館の間で原作改変を巡るトラブルが発生。今年1月には芦原氏が急逝し、ファンに大きなショックを与えた。日本テレビは5月31日、社内特別調査チームによる調査報告書を公表したが、そのはっきりとしない内容にネットでは批判が殺到。さらなる波紋を呼んだ。

 7月期始まる新ドラマも漫画原作の実写化がいくつか見られるが、漫画実写のドラマや映画には原作ファンが絶賛する作品も多い。そこで今回は20~30代の男女100人に「実写が成功だった漫画原作」について聞いてみた。

 第3位(11.0%)には、『デスノート』『キングダム』が同率でランクイン。

 大場つぐみ氏原作・小畑健氏作画の原作漫画『DEATH NOTE』を映画化した『デスノート』は、2006年に藤原竜也主演、主人公・キラこと夜神月役を演じ、キラを追いつめる謎の名探偵・L役を松山ケンイチが好演した。2015年には窪田正孝主演・キラ役、山崎賢人がL役で日本テレビ系でドラマ化。さらに2016年には前作の映画から10年後の世界を舞台にした『デスノート Light up the NEW world』が東出昌大が主演、メインキャストとして池松壮亮菅田将暉ら出演で公開された。

「藤原竜也の迫真の演技が良かった」(28歳/男性)

「映画のキャスティングがとても良かったし、漫画やアニメと比較しても、世界観を壊さずに実写化できていた」(36歳/女性/金融関係)

「CGが良かった」(28歳/男性)

「ヒット作になったから」(34歳/男性/総務・人事・事務)

「実写でも違和感のない作りだったから」(34歳/男性)

 原泰久氏原作、山崎賢人主演で映画化された『キングダム』シリーズは、1作目が2019年に公開。山崎が天下の大将軍を夢見る主人公の信を演じ、他にも吉沢亮長澤まさみ橋本環奈大沢たかお山田裕貴など豪華キャストで2022年『キングダム2 遥かなる大地へ』、2023年の『キングダム 運命の炎』が公開。実力派俳優たちの共演、スケールの大きい映像が大きな話題になり、3作品での興行収入は165億円を超える大ヒットシリーズとなった。そして今年7月には4作目の『キングダム 大将軍の帰還』の公開を控えている。

映画『キングダム 大将軍の帰還』公式X(@kingdomthemovie)より

「キャストがとてもハマっていたし、合戦などの再現度が高くて何度も見たくなった」(39歳/男性/専門職)

「コスプレ感があまりなかった」(29歳/女性/事務職)

「主人公を演じた役者さんがとてもマッチしていた」(31歳/男性)

「迫力のある戦闘シーンを再現していたから」(24歳/男性/研究・開発・技術者)

「それぞれ漫画のキャラに似ている配役だったから」(39歳/男性/営業・販売)