■新たな「滝沢チルドレン」も誕生――タッキーとの“決別”は想像以上の痛手に

 STARTO社所属アーティストではSnow Manの活躍が突出しているが、彼らを見出し、売り出したのが滝沢氏だった。

「メンバー同士の仲も良いですし、どんな仕事にも全力で臨む姿勢が多くの人に支持されています。それは、彼らがなかなかデビューの機会に恵まれなかった苦労人でもあるからでしょうし、またそこには滝沢氏の教えも多分にあるでしょうね」(前出の芸能プロ関係者)

 7月3日放送の音楽特番『2024 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)にはSnow ManとNumber_iがそろって出演する。両グループの絡みがあるかはまだ明らかになっていないが、滝沢チルドレン2組の動向にファンは注目しているはずだ。

「TOBEでは新たな滝沢チルドレンも生まれています。TRAINEEと呼ばれる研修生によるグループ・wink firstDeePalsがお披露目されました。彼らもかつてのジャニーズJr.のように将来の活躍に向けて切磋琢磨していくんでしょう。

 一方で本家のジュニアからはAぇ!groupが5月15日にCDデビューを果たしましたが、以降の若手は今後どうなっていくのかまだまだ見えてきません。次のデビューが期待されているHiHi Jets美 少年も全員が二十歳を超えて、20代半ばに差し掛かりつつあるメンバーもいますからね。

 今はNumber_iの活躍が目立ちますし、ジャニー氏の加害問題も重なり、特に今後のところでは、TOBEのほうに勢いがあるように見えますよね」(前同)

※画像は「TOBE OFFICIAL JAPAN」の公式X『@tobeofficial_jp』より

 滝沢氏から若手育成やプロデュースを行なう「ジャニーズアイランド」の社長を引き継いだ井ノ原快彦(48)が、後継会社「Annex」の社長を辞任していることが明らかになった。

「井ノ原はSTARTO社のCMO(最高マーケティング責任者)に就任しましたが、若手の育成も同社でやっていくことになると言われています。ただ、井ノ原さんはそうした裏方の仕事に加えて、タレントの仕事もある。裏方に徹している滝沢氏に比べると育成やプロデュースに割ける時間は少ないはずです。

 加害問題はあまりにもとんでもないことですが、滝沢氏はジャニー氏から男性アイドルグループの育成やプロデュースのノウハウを受け継いでいる。Snow ManとNumber_iの活躍からも滝沢氏のプロデュース能力がいかに高いかがうかがえますよね。さらに自らの人脈も活かしてアーティストの世界進出を後押ししている。

 滝沢氏は今後も、新たなグループやアーティストを生み出していくはずです。そういった意味でも平野さんたち以上に滝沢氏との決別は旧ジャニーズ事務所、今のSTARTO社にとってはあまりにも大きな痛手だったのではないか、と関係者の間では話されていますね」(前同)

 逃した魚は大きい――スタープロデューサー・滝沢氏は今、次なる戦略を練っているのだろう。