■MCの“ポンコツ感”は相葉路線への布石か

『この世界は1ダフル』は5月3日に特番として放送された、さまざまな世界で活躍する一流たちが選ぶ“人生で1番スゴい、ワンダフルな話”、すなわち“1ダフルなエピソード”を紹介するバラエティ番組。渡辺にとってMC初挑戦の番組ということで、放送前から話題となっていた。

「5月3日放送回のゲストはホラン千秋さん(35)と辻希美さん(37)というトークも上手く、バラエティ能力の高い2人。そこにベテランの東野さんもからみ、渡辺さんは初MCという遠慮もあったのか、3人からイジられまくっている感じでしたね」(前出のワイドショー関係者)

 渡辺は序盤から「このMCの席移動したい。ホランさん(ゲスト枠)と変わりたい」と嘆いたり、焼き肉のタンが主題の話だったのにお寿司の話をしてしまい微妙な空気になってしまったりと、初MCは苦戦気味。番組の終盤に初MCの感想を求められた際に、寿司の件を話し、ホランに「あれは激しく反省してください」と注意されてしまう場面もあった。

 また、辻との共演を「学校で辻ちゃん派と加護ちゃん(加護亜依/36)派でモメる世代だった」と話したところ、辻に「どっち派だった?」と返されて沈黙してしまい、「ハイ。加護ちゃんですね」(辻)、「それ言ったら、言わされるんだから!」(ホラン)、「自分で穴(墓穴)堀った」(東野)と、総ツッコミを食らっていた。

 ちなみに『1ダフル』は、再現ドラマに忍成修吾(43)や石川恋(30)といったテレビドラマでも活躍しているクラスの俳優を起用するなど、一般的なバラエティ番組とは一線を画し、ハイレベルな再現ドラマでも注目を集めた。

※画像は『この世界は1ダフル』の公式X『@CX_1derful』より

「渡辺さんが”上手いMC”として爪痕を残せたかと言われるとかなり微妙ですが、番組の雰囲気は悪くなかった。

 渡辺さんのMCの方向性で言えば、若い頃の相葉雅紀さん(41)が近いかもしれませんね。キビキビ仕切るのではなく、共演者や、東野さんにポンコツ具合をいじられつつ進行していく感じですね。

 相葉さんは愛されキャラはそのままに、経験を重ねることでMCとしての技術も向上して今があるし、渡辺さんが『1ダフル』で新境地を開拓すること、そして同番組を人気番組へと成長させてくれることに、フジテレビも期待しているのではないでしょうか」(前同)

 Snow Man内では「美容男子」という独自の立ち位置を築いてきた渡辺。今度は美容系MCとして、頭角を表していくのかも――。