ここ数年、食材費や物流費、人件費などの高騰により、多くの飲食チェーン店の値上げが続いている。提供するメニューのクオリティを保つために仕方がないことだが、景気低迷の中、消費者としては悩ましいことだ。そこで今回は20~30代の男女100人に「値上げで足が遠のいたチェーン店」についてリサーチ。さらに「そのお店の好きだったところ」についても調査した。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
第6位(3.0%)は、ミスタードーナツ、CoCo壱番屋、丸亀製麺、ロイヤルホスト、びっくりドンキー、の5つが同率でランクイン。
ミスタードーナツは、今年7月3日にドーナツ19商品で10円の値上げをすると発表。2022年11月以来の値上げで、定番のオールドファッションやポン・デ・リングは税別140円から150円となった。
「安く手軽に食べられた」(23歳/女性/総務・人事・事務)
「食べ応えがあるところが好きだった」(29歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)
CoCo壱番屋は、今年8月に2022年12月以来の値上げを実施。主力のカレーメニューやハヤシライスなどが対象で、ポークカレーが税込570円から646円、ビーフカレーが718円から794円となった。トッピングもチーズやソーセージ、ほうれん草など45種の価格が上昇する。
「カレーの具をいろいろとカスタマイズできるところが好きだった」(27歳/女性)
「安くておいしかった」(25歳/男性)
丸亀製麺は、昨年3月に主力商品、大サイズへの変更料金、テイクアウト容器代を値上げした。主力商品については、かけうどん、ぶっかけうどん、ざるうどん(いずれも並)が税込360円から390円となり、釜揚げうどん(並)が290円から340円に改定された。
「値段の割にボリュームが多かったところ」(37歳/女性/主婦)
「シンプルにおいしいが、うどんは安く食べたいので行かなくなった」(38歳/女性)
ロイヤルホストは、昨年12月より全店で通常より高い「都心型価格」に統一。これにより約6割の商品が11~110円アップ。今年5月には、ドリンクバーの料金も値上げされた。
「どのメニューもファミレスのクオリティを超えていて、専門店の風格があった」(36歳/男性/学生・フリーター)
「ボリュームがあっておいしかった」(25歳/女性/公務員)
びっくりドンキーは、昨年10月よりハンバーグを使用した商品を中心に値上げが実施され、関東地区の主な商品ではレギュラーバーグディッシュ(150g)が税込795円から810円、チーズバーグディッシュ(150g)が975円から990円に変更。また今年4月には、みそ汁やサラダなど、サイドメニューを中心に価格が改定された。
「お肉のおいしさ、柔らかさが好きだった」(35歳/女性/営業・販売)
「ハンバーグがおいしい」(38歳/男性/営業・販売)