もうすぐ子どもたちは夏休み。社会人の短い夏季休暇とは違って、1か月以上あった楽しいバケーションを懐かしむ人も多いだろう。しかし、学生時代の夏休みの長さは、地域によって大きく違うことをご存じだろうか。

 Gakkenキッズネットが2023年度に発表した「都道府県別小・中学校の夏休みの長さ調査」では、北海道は26日間と、全国平均の37日間より2週間弱短い。

「冬時期に登校することが難しい北海道は、冬休みを長くする必要がある。そのため、涼しい夏には頑張って学校に来てもらおうと、夏休みを短くすることで休み期間の帳尻を合わせているんです」(全国誌社会部記者)

 北海道が生んだ国民的人気者・大泉洋(51)も、子ども時代は、北の国ならではの短い夏休みを過ごしていたのだろうか。ほかにも、こんな特徴があるという。

■真夏に涼しく…屋外でジンギスカン

「エアコンいらずの夏の北海道は、非常に快適。なかでも、他県では絶対考えられないのが、BBQでも“ジンギスカン”が定番ということですね」

 こう語るのは、小樽を拠点にラジオやイベントで活躍するダンディ柴田氏。どんなときでもジンギスカンというのは、北海道ならではの光景だろう。

 ただ、他の都道府県ではおなじみの行事ができないこともあるという。

「寒すぎて、海やプールには入れないこともしばしば。行けたとしても海水浴は足首まで、プールにいたっては、雨風で水が冷えないようビニールで作られた屋根が張られていたりします」(前同)

 連日猛暑日が続く関東以南。そこで夏を過ごす者からすれば羨ましくも思える涼しい夏だがデメリットはあるようだ。