■11人起用でも無風の『27時間テレビ』の一方で…

 まとめると、旧ジャニーズからは塚田、目黒、松田、松倉、河合、増田、千賀、阿部、菊池、向井、ラウールの11人が『27時間テレビ』に参加することになっているのだ。生放送が始まればさらに増える可能性もあるだろう。

「ジャニー氏の加害問題が報じられた当初から、“ジャニー氏、事務所はともかくタレントには罪はない”という空気ではあったし、『27時間テレビ』は2014年にSMAPが総合司会をしたことがあるなど、昔から良い関係性もあった。多くのファンを持つ彼らを起用することは当たり前といえば当たり前ですし、特段驚きもないため、ネット、SNSが荒れるといったこともありません。

 一方で、『27時間テレビ』と対のような存在である『24時間テレビ』(日本テレビ系)は今回、相葉雅紀さん(41)1人の起用が発表されただけで厳しい声が巻き起こっていますよね……」(前出のワイドショー関係者)

 7月16日に行なわれた『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(8月31日~9月1日)の制作発表会見で、STARTO社タレントからは相葉が「保護犬トリミング」の企画に出演することが発表されている。

※画像は『24時間テレビ』の公式X『@24hourTV』より 

『24時間テレビ』は2003年のTOKIOから23年のなにわ男子まで20年連続で旧ジャニーズタレントをメインパーソナリティーに起用していたが、加害問題の影響もあり今回は「メインパーソナリティー」の枠自体が廃止になった。

 にもかかわらず、旧ジャニーズタレントの相葉を起用する番組の姿勢に批判の声が殺到。

《ジャニーズ問題でメインパーソナリティー廃止したのに旧ジャニーズのタレント起用するの意味不明》
《相葉ちゃん出るんじゃんメインパーソナリティーじゃないからいいってこと?勝手すぎない?》

 といった意見が寄せられた。そして、23年11月に系列局である日本海テレビの経営戦略局の局長(※懲戒解雇済み)が『24時間テレビ』への寄付金や会社の売り上げを着服していたという事態が発覚し、チャリティー番組としての信頼が完全に地に落ちている状況にあることも、バッシングに拍車をかけている。

「以前から『24時間テレビ』に対しては、メインパーソナリティーや番組内の2時間ドラマへの起用など、チャリティー番組なのに旧ジャニーズ事務所のタレントだけ中心に使い続けるというあまりにもな蜜月関係に批判の声は多かった。そこに着服問題と、“ダブルスタンダード”とも見られてしまえる相葉さんの起用が重なり、燃えに燃えている感じですよね。

 旧ジャニーズが11人も起用されて無風の『27時間テレビ』と、好感度抜群タレントでもある相葉さん1人だけの起用でも大荒れの『24時間テレビ』。もちろんここまでの経緯が全く違うからですが、驚くべき差が生じてしまっていますね」(前出のワイドショー関係者)

 フジテレビと日本テレビの夏の大型番組、話題はつきないが、果たしてどんな放送になるだろうか――。