■道枝駿佑『マルス』を下まわるか

「第2作で南くんを演じた武田真治(51)をちよみの父親役で出演させたり、ゆずの『夏色』を挿入歌に使うなど、明らかに40~50代のオールドファンを意識しています。その狙いは分かりますが、南くんの“頭ポンポン”など、20年前からなにも変わらない描写が目立つのは疑問です。本筋は別としても、細部はちゃんと令和版としてアップデートするべきだったのではないでしょうか」(ドラマライター/ヤマカワ) 

 かつて、恋愛ドラマのキュンシーンで多用されていた“頭ポンポン”だが、女性から「見下されている」感があるなどの声もあり、最近のドラマではネタ以外でほとんど見られない。

「昔のノリのドラマを、昔の視聴者が懐かしく見ている状態では、今後、新しい視聴者が入ってくるとは考えにくいです。低調な視聴率でスタートしましたが、これからも厳しいでしょうね。下手をすると、『マルス-ゼロの革命-』の最低視聴率3.0%を下回り、2%台まで落ち込むことも考えられます……」(前同)

 しかし、ドラマは始まったばかり。次回は、ちよみと南くんの秘密の生活がスタート。マグカップの風呂に入れるなど、過去作でおなじみのシーンも見られるようだ。脚本を手掛けるのは、全話平均視聴率が15.6%と大ヒットした第2作と同じ岡田惠和氏だが、令和版の“南くん”がどこまで支持されるのか、今後に注目したい。