■東京五輪で初採用のスケボー実況のために徹底的な「下調べ&準備」

 東京五輪で初めて正式競技に採用されたスケートボード・ストリートの実況担当となった倉田アナは、海外の世界選手権やツアー、ストリートリーグの動画などを見て競技について学んだり、技を覚えたと、2021年12月配信のスポーツメディア『Number Ex』のインタビューで明かしている。

 それだけにとどまらず、解説の瀬尻氏に動画を見てもらい、技を教えてもらうというやりとりを何度もしたという。同メディアにはスケボーの技を図解つきで手書きした倉田アナ自作のノートの画像も掲載されている。

「海外選手の情報を英語のサイトで調べたり、選手が配信している動画もチェックしたといいますし、日本代表選手ひとりひとり、それぞれ資料をしっかり作ったそうですから、まさにプロフェッショナルですよね」(前出の制作会社関係者)

※画像は「フジテレビアナウンサー」の公式インスタグラム『@fujitv_announcer』より

 ひとりでの準備だけではなく、事前にコンビネーションを高めることも怠らなかったようだ。

「解説の瀬尻さんには事前に何度も会い、実況・解説の練習を重ねたといいます。だからこそ生まれた抜群のコンビネーションと信頼関係が伝わる空気感なんでしょうね。2大会連続でスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得。倉田アナと瀬尻選手は、この競技において“勝利の女神”のような存在になったのではないでしょうか。

 そして、倉田アナはパリ五輪から正式競技に採用された注目のブレイキンの実況も担当するようです。倉田アナはこちらの準備もすでに完璧なのではないでしょうか。8月9日から11日にかけて行なわれるブレイキンには、男子は半井重幸選手(22)、大能寛飛選手(19)、女子は湯浅亜実選手(25)、福島あゆみ選手(41)が出場します。金メダルの可能性も十分にあるというブレイキンの決勝でも、倉田アナの名言が飛び出すのかもしれませんね」(前同)

“勝利の女神”となった倉田アナの名実況に期待したい。