■“悪嫁”から一転、良妻賢母な母親に

 篠田は制作側のオファーで主人公をサポートする母親役に起用されたという。

「朝倉さんは傷害事件で高校を退学処分になったり、16歳から18歳まで1年4か月少年院で過ごしたりと、やんちゃな青春を過ごしていた。父親も超スパルタだったことを朝倉さん本人がカミングアウトしています。篠田さんは映画で、そんな破天荒な夫や息子を支える良妻賢母を演じるといいます。

 映画『蒼き路上の伝説』の直前に演じた役柄とは真逆の役ですから、そういう意味でも“女優・篠田麻里子の新境地になるのでは”と業界内でも注目されています」(芸能プロ関係者)

 篠田は今年1月クール放送の伊藤淳史(40)主演連続ドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』(テレビ朝日系)で、良妻賢母とは正反対の不倫妻を演じていた。

「篠田さんは2023年3月に年下経営者との離婚を発表していましたが、22年末頃に週刊誌報道で不倫疑惑が報じられていた。最終的に不倫疑惑は夫の思い込みだった、という形で決着したものの、一時期はかなり評判を落としてしまいました。

 しかし、『離婚しない男』で。まさかの振り切った“サイテー不倫妻”を体当たりで演じきったことで、俳優として再評価されたんですよね」(前同)

※画像は『離婚しない男』の公式X『@rikonshinaiEX』より

 篠田は、『離婚しない男』の公式の切り抜き動画で“悪嫁(およめ)”と表記されるほどの最低すぎる悪妻を振り切って演じ、非常に注目を集めた。

 同ドラマの反響はすさまじく、ビデオリサーチ社が発表した『2024年1月期(1月1日~3月31日)見逃し配信再生回数ランキング』では全ジャンル1位(再生回数は464万9512回)を記録するほどだったのだ。

「そんな“悪嫁”を演じた篠田さんが、真逆の良妻賢母を演じるのが、今回の朝倉さんの映画ということですね。

 それだけでも注目度は高かったのに、ここにきて朝倉さんの引退宣言も重なった。“華々しいラストマッチで現役生活にピリオドを打った格闘家の映画”としてさらに話題性が増し、重要な役を演じる篠田さんも、さらに注目されることになるのではないでしょうか」(同)

 離婚後もインスタグラムで、実娘(4)の横顔がチラりと覗く楽しそうな食事の様子や、田植え体験をする様子を投稿したりと、良き母親としての姿を見せている篠田。壮絶な離婚騒動を経て、俳優としては強い追い風が吹いているようだ。