■『24時間テレビ』ギャラ1億円寄付の伝説エピソード

 そんな“生けるレジェンド”大将・萩本といえば、『24時間テレビ』のギャラを巡る“伝説”も広く知られている。

“欽ちゃんファミリー”であるお笑いコンビ・ずんが2017年3月放送の『マヨなか芸人』(読売テレビ)に出演。同番組で語ったところによれば、1978年に『24時間テレビ』の初代総合司会をオファーされた萩本は、どれだけ高額なギャラを提示されても断り続け、最終的に「今までにない破格の金額」を提示したところ、萩本はようやく承諾したという。

 ずんの飯尾和樹(55)によると、その金額は「1億円」だったといい、その金額で引き受けた萩本は「そのギャラ、全部チャリティーに回してくれ」と頼んだと明かしていた。

※画像は「欽ちゃんSTAFF」の公式X『@kinchan_staff』より

「チャリティー番組でギャラが出ることを批判する声は根強くありますし、ビートたけしさん(77)も“出るなら全員ノーギャラにすべき”“偽善番組”などと痛烈に指摘していますよね。

 ただ、萩本さんはそうした厳しい声を上げる人も納得してしまうような、豪快で器の大きいエピソードを残していると。番組スポンサーが出すお金から最大限ギャラを引っ張ってそれを1円も貰わずにチャリティーに回す。ある意味、番組に対する皮肉でしょうが、なんとも痛快で、真のチャリティーという感じもしますよね。

『24時間テレビ』には例年以上に冷ややかな目が向けられ、厳しい声が寄せられていますが、好感度抜群で、その圧倒的な人間力で尊敬されている萩本さんのドラマを放送することで、逆風がやわらぐことを狙っているのではないか、と言われていますね。

 日テレとしては最善の手を尽くして、萩本さんの了解をなんとか取ってドラマの放送にこぎつけたのでしょう。同ドラマの撮影は、8月1日から始まったそうですよ」(前出の制作会社関係者)

 猛烈な逆風が吹いている今年の『24時間テレビ』。欽ちゃんの人気と威光で挽回できるだろうか――。