■東野幸治が空気を呼んで“逆バンジー”

 7月21日の『27時間テレビ』内の午後4時頃から生放送されたコラボ企画「ドッキリGP×新しいカギ」では、早口言葉などの言いにくいフレーズを互いに言い合って、先に噛んでしまったら“逆バンジー”を飛ぶという対決となった。

『ドッキリGP』側の東野幸治(57)は対戦相手として粗品を指名。しかし、CMに入った瞬間に粗品が「聞いていない」と声を荒げたという。粗品の振る舞いに現場の空気は凍りついてしまったものの、CM明け、先攻の東野が空気を読んでか、不自然なほど早口をかみまくり、逆バンジーを食らってしまうという展開になった。

 なぜ、それほどまでに粗品は取り乱したのか――前述の『週刊文春』の記事によると、粗品はかねてより「バンジーNG」をテレビ局側に伝えていたという。にもかかわらず、バンジーをやらせようとするフジテレビサイドに不信感を抱き、企画終了後の休憩中に涙を浮かべつつ「もう帰るわ」と言い放ったと記事では伝えている。マネージャーやスタッフが必死に止め、何とか最後までMCを務め上げたようだが、粗品は怒り心頭だったようだ。

「バンジーNG」の粗品に無理やり逆バンジーを飛ばせる意図はなかったものの、フジテレビの本部スタッフと番組側でコミュニケーションが取れていなかったことについて、後日、全面的に非を認めて番組スタッフが吉本サイドに謝罪をしたという。

『週刊文春』の問い合わせにフジテレビは「当社の演出上の不手際により、出演者の方にご迷惑をおかけしました」と回答している。

■「逆バンジー」だけではなかった粗品の怒り

 そんななか、8月9日配信の『SmartFLASH』では、フジテレビ内では「粗品と仕事をしたくない」という局員が続出していると伝えている。

 今回の『27時間テレビ』で粗品は、番宣用の写真を撮る際に「撮りたくない」とごねることもあったという。また、生放送中は流動的で出番が前後することもあることが当たり前だが、当初予定していた時間より前に呼び込まれると突っぱねることもあったとされる。

 芸能プロ関係者が話す。

「逆バンジー対決のとき、東野さんに指名された粗品さんは顔が完全に引きつっていましたね。それほどバンジーが嫌だったんでしょう。『文春』では後日、番組スタッフが吉本サイドに謝罪したとありますが、実は現場でも企画を強引に進めたことについて、フジの制作の上層部が粗品さんにしっかりと謝罪をしたといいますよ。

 ただ、粗品さんがキレたのは逆バンジーだけではなかったといいます。細部に厳しいですから、粗品さんが憤ったのは無数にあったのでしょうが、もう1つ、粗品さんが『27時間テレビ』内でかなりキレた瞬間があったと。それは、『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)の対決で負けた際の罰ゲームだったといいます」

『27時間テレビ』では『千鳥の鬼レンチャン』の人気企画の特別版「サビだけカラオケタッグモード大会」が行われ、「27時間チーム」と「鬼レンチャンチーム」が対決を繰り広げた。

 結果、「27時間チーム」が敗北を喫し、霜降り明星の粗品とせいや(31)がピンクのレオタードを身にまとってスタジオに登場。『笑点』のテーマに合わせてコミカルな踊りや変顔を披露することとなった。

※画像は『千鳥の鬼レンチャン』の公式X『@oni_renchan』より

「昨年の『27時間テレビ』ではかまいたちの2人が同じ罰ゲームを食らっていましたが、どうやってもスベってしまう罰ゲームです。だからこそ罰ゲームなのですが。案の定、霜降り明星も微妙な空気に。

 粗品さんは『27時間テレビ』の打ち上げに参加することなく、番組終了後すぐに自身のYouTubeの撮影に臨んでいました。このとき言葉を濁す場面がありましたが、この罰ゲームについても事前に聞いておらず、スタッフサイドにかなり言いたいことがあったのでしょう」(前同)