人気番組『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)でおなじみの芸人・ほいけんた(59)。

 カラオケの音程バーにピタリと合わせる歌唱力と、“カラダぐぅ!”などのフレーズでブレイクした彼が8月28日、書籍『ほいけんたのカラオケで100点を出す方法』を上梓した。

 秘伝のカラオケテクを、余すことなく書き記したという。

 そこで、ほいさんご本人を直撃!  “カラダぐぅ!“に象徴される画期的なテクニックの数々を紹介してもらった。

 まず、そもそも、ほいさんがカラオケにハマったきっかけは、なんだったのか。

「昔から歌は得意で、100点なんて簡単に出せるだろうと思ったら、これが想像以上に難しかった。それからカラオケを研究する日々が始まりました。初めて100点を出せたのは、堺正章さんの『さらば恋人』でした。

 それをブログで報告したら、2020年に『カラオケ100点出した猛者のみ集まる音楽祭』(TBS系)に呼んでいただき、郷ひろみさんの『言えないよ』で100点を達成。賞金100万円を獲得しました」(ほいけんた氏、以下同)

 その後、世間はコロナ禍に突入。ほいさんは、テレビ番組の出演機会が激減したことで、余った時間の多くをカラオケ研究に費やしたという。

「2021年に郷ひろみさんがデビュー50周年を迎えたので、僕個人で、“郷さんの歌100点× 50曲チャレンジ”という、お祝い企画を行ないました。そして、約1か月半で達成。このとき、100点を狙って取れる自信がつきました」

 そうして生み出したテクニックを、今回の『ほいけんたのカラオケで100点を出す方法』に詰め込んだのだという。

■メーカー選び、音量設定が重要!

 では、カラオケで100点を取るためには、どうすればよいのか?

「まず、チェックしたいのがメーカーです。採点カラオケの2大メーカーの第一興商(DAM)とエクシング(JOYSOUND)は、それぞれ採点方式が異なるので、自分はどちらのメーカーが向いているのか、知る必要があります。

 ちなみに、ぼくは、DAMが得意です。採点モードが数種類あり、ぼくがカラオケ研究を始めた頃は“精密採点DX-G”というのが一般的でしたが、現在は、最新の“精密採点Ai”が主流です」

 DAMの採点で重視されるのが、音程正解率だという。

「音程バーを外さず、正しく歌うことが最初のステップになります。DAMには、音程バーに合わせて歌う“ボイストレーニング機能”がありますし、曲の“早戻し”、“一時停止”もできるので、繰り返しトレーニングをしてください。正確に歌って、音程正解率93%以上を目指しましょう」

 100点を取りやすい歌を選ぶのも必須だ。

「音域が広くない、リズムが安定している、しゃくりなどの表現力を入れやすいメロディがある。この3点を満たした曲を選んでください。そして歌う前には、音量を下げるのがポイント。僕はいつもミュージックはそのままで、マイク音量とエコーをゼロ設定にしているんです。スピーカーから自分の歌声は出なくなりますが、マイク自体は声を拾っている。スピーカーから出る歌声と混ざらないので、より正確に、採点ができます」

 採点は、音程正確率の上に、“しゃくり”や“ロングトーン”などの歌唱テクに応じてボーナスポイントが加算される。

「音程正解率93%を出して、ボーナスで100点に到達するのが、ぼくの基本戦略になります。今回の本には、ぼくなりのしゃくりやロングトーンの出し方、歌唱テクを入れやすい曲選びのコツなどを記したので、参考にしてみてください」