■“カラダぐぅ!”の誕生秘話

 また、ほいさんは、「採点カラオケは音程にシビアだけど、歌詞にはシビアじゃない」という。そして編み出したのが、お茶の間を驚かせた、あの“必殺技”だ。

「歌詞よりも音程を優先した結果、『千鳥の鬼レンチャン』で披露した、“カラダぐぅ!”や、“くるっくぅ~”という歌い方ができました」

“カラダぐぅ!”とは、T.M.Revolution『HIGH PRESSURE』の歌い出し部分、“くるっくぅ~”は布施明『君は薔薇より美しい』の最後のシャウト部分だ。

「カラダぐぅ!」が生まれたのは、明石家さんまの物まねのやりすぎが理由だった 撮影/イシワフミアキミアキ
「カラダぐぅ!」が生まれたのは、明石家さんまの物まねのやりすぎが理由だった 撮影/イシワフミアキミアキ

「さんまさんのモノマネをしていて、声帯が弱っていたので、なんとか高音を発声しようと思った結果なんです。とはいえ、これは“必ず原曲キーで歌う”というルールがある『鬼レンチャン』のための歌唱法。100点獲得をするなら、自分に合ったキーで歌いましょう」

 ほいさんの新刊から、同席する人から拍手喝采必至のカラオケ技術を学んでみては。

ほいけんた
1965年7月7日生まれ、東京都出身。本名・塩田謙一。1983年、俳優として芸能界デビュー。以降、お笑い芸人として劇場やショーパブで修業、二代目引田天功のアシスタントを経てマジシャンや大道芸人としても幅広く活動し芸を磨く。2009年ごろよりモノマネ番組に出演。とりわけ明石家さんまのモノマネで注目を浴び、再現ドラマに多数出演するようになる。2022年9月に出演した『千鳥の鬼レンチャン』の「サビだけカラオケ」では男性初の鬼レンチャンを達成。独特な歌い方がうけ、大ブレイク!「カラダぐぅ」「くるっくぅ」などのフレーズが次々とSNSでバズり、人気を集めている。カラオケ以外にバルーンアートの本が何冊も発売されており、『ぜ〜んぶ作ろう! バルーン工作総集編』(ブティック社)他著作多数。