今や我々の生活に欠かせなくなったコンビニコーヒー。セブンイレブンが2013年に『セブンカフェ』を導入すると爆発的に広まり、コンビニ各社は競うようにしてサービスを向上させていった。
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ資格を取得し、コーヒー専門家として活動する柏倉元太氏は次のように解説する。
「缶コーヒーやインスタントコーヒーの手軽さも捨てがたいですが、やはり淹れたての一杯は格別。しかもコンビニだと値段も安いし、手軽に買えますから。クオリティだって年々上がっていますし、今はモカやカフェラテなど種類も増えています」
どうせなら自分好みの1杯を知りたいもの。そこでセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの各コーヒーを柏倉氏に徹底比較してもらった(編集部注:対象はアイスコーヒーのブラックを基本にしています)。
■セブンイレブン[ドリップ焙煎により、濃厚で深い味わいを楽しめる]
「濃厚で深い味わいが大きな特徴ですね。セブンイレブンでは4種類の豆の選定にこだわっているうえ、手間と時間がかかるトリプル焙煎をしています。そのため、苦みとかコクもしっかり感じられるんです。ただ一方で、後味はかなりスッキリした印象。非常にバランスがよく、万人受けする味と言えるでしょう」
柏倉氏によると、セブンイレブンはマシン自体が『ドリップコーヒータイプ』とのこと。ローソンやファミリーマートは『エスプレッソタイプ』と呼ばれ、エスプレッソをお湯で薄めた「アメリカーノ」を提供しているので、そこで違いが生じているのだろう。