庶民の味方といわれるカップ麺。だが、ここにも価格上昇の波が及んでいる。

「日清『カップヌードル』は、昨年6月出荷分から236円(メーカー希望小売価格・税別)と、それまでよりも22円も高くなりました」(経済誌記者)

 インスタント麺を通算2万食以上食してきた、インスタント麺愛好家の大山即席斎氏が、こう解説する。

「物価高騰でカップ麺も次々と値上げされており、その反動から、格安のカップ麺が注目され、売り上げを伸ばしているんです」

 中には、カップヌードルの半額以下の商品もある。とはいえ、「安かろう、マズかろう」ではお話にならない。そこで本サイトは、首都圏の格安スーパーや100円均一ショップをハシゴし、激安カップ麺を大量購入。大山氏監修のもと、本サイト編集部員&ライター&関係スタッフの9人で食べ比べ、ベスト4を選出した。

 まず4位に選ばれたのは、辛さの本場・お隣の韓国からやって来た刺客、農心の『辛ラーメン カップ』(116円=税込、以下同)だ。

 編集部員内では10点満点中、7.6点を獲得した。

4位 農心『辛ラーメン カップ』 ※編集部/撮影
4位 農心『辛ラーメン カップ』 ※撮影/編集部

「この値段で本格的な辛ラーメンのおいしさを味わえます。ふんだんに入ったシイタケが香り高いですね」(大山氏=以下同)

 3位は、7.8点を獲得したマルタイの『縦型ちゃんぽん』 (116円)。

3位 マルタイの『縦型ちゃんぽん』 ※編集部/撮影
3位 マルタイの『縦型ちゃんぽん』 ※撮影/編集部

「本社が福岡にあるマルタイは、九州人にはおなじみで全国的にもファンが多いメーカー。ちゃんぽんの味が、しっかりと再現されていますね。あっさり味で食が進みます。具材の野菜も多いので、満足感が高いのもポイントです」

 2位には、7.9点を獲得したサンヨー食品の『サッポロ一番 カップスター 醤油』(116円)が堂々のランクイン。

2位 サンヨー食品『サッポロ一番 カップスター 醤油』 ※撮影/編集部
2位 サンヨー食品『サッポロ一番 カップスター 醤油』 ※撮影/編集部

 1975年の発売以来、広く愛されてきた定番商品だ。

「しょうゆ味が全面に出ていて、絶品です」