■三田寛子がどこまで“我慢”できるか――

 また、8月26日、三田はインスタグラムで息子3人の浴衣を干している写真を投稿。

《朝一番の家事はお洗濯》《浴衣こそ戦闘の鎧になっているのかな 浴衣どの頼むね守ってやってよ》

 などと綴り、歌舞伎俳優にとって楽屋の部屋着や稽古に浴衣が欠かせないことや、息子3人の自主公演『神谷町小歌舞伎』(9月12・13日)を応援していることを投稿している。

※画像は三田寛子の公式インスタグラム『@mita.hiroko_official』より

「昭和に比べるとかなり変わってきていますが、梨園は家柄を重んじる特殊な世界です。舞台や稽古などの面でも、歌舞伎俳優として生きる息子たちの将来を考えて、歌舞伎役者として一流である芝翫さんと離婚せずにいたいところはあるのではないでしょうか」(前出の三杉氏)

 三杉氏は「重要なのは三田さんがどこまで我慢するか、ですね」と言い、こう続ける。

「おそらくですが、三田さんは結婚する時点である程度、”そういう世界”だと覚悟していたとは思うんですよ」

 令和の時代は通用しなくなりつつあるが、歌舞伎や芸能の世界では「女遊びは芸の肥やし」という言葉があり、ある程度の色恋沙汰は見逃されてきた歴史がある。

「とはいえ、想像するに、もう少し“私に対する気遣いがあっても……”という思いはあるのではないかと。浮気するにしても、もっとバレないように上手くやるというか、芝翫さんは報道されまくっていますからね……」(前同)

 息子たちの将来のため――三田はここにきて結婚当時以上の、決して軽くない覚悟をもって“離婚をしない決意”を固め、“夫婦円満”をアピールしているということか。

「ちなみに、昔に比べると芸能界の“仮面夫婦”というのは外から分かりにくくなっていますね。最近の芸能人は、豪邸ではなくセキュリティも厳重なマンション暮らしが増えていますからね。ですので、私生活や家庭不和の話が外に漏れ聞こえにくくなって、そういった報道も減ってきていますね」(同)

 長男の橋之助は母・三田を思う気持ちから、師匠でもある父・芝翫に「もういい加減にしてください」と苦言を呈したという報道もある。梨園の世界で父親は師匠であり、意見を言うことも許されない存在。それだけ橋之助が母親を大切にしていることが伝わってくる。

 三田の覚悟を汲み、橋之助ら3人の子どもたちが一流の歌舞伎俳優になることを願うばかりだ――。

三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。