■東野とヒロミが重宝されているワケ
なぜ、東野とヒロミはここまで求められているのか――スポーツ紙やニュースサイトなど多くのメディアでニュースを解説する芸能評論家の三杉武氏は、こう話す。
「まず大前提として、最近はテレビの視聴者が高齢化していますよね。40代後半から50代の女性が多いと言われていますから、その層に人気ある人が重宝されます。
そして、東野さん、ヒロミさんはお笑い第三世代前後、つまりテレビが元気だった80年代の人。視聴者層に親しみのある人たちなんです。言うまでもない話ですが、トーク力も、安定感もありますよね」
さらに、東野とヒロミの強みとして、後輩や若い世代との交流、やり取りがスムーズであることも挙げられるという。
「東野さんは、後輩芸人と絡ませると上手いですよね。芸人以外のジャンルの若い子とも絡めるし、トークのメリハリも上手い。自分が自分が、とガンガン出ていないし、共演者を盛り立てるコメントもできる人です。
最近では『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)での霜降り明星・粗品さん(31)の件もそうですが、周りが触りにくい感じのことも上手く空気を読んで動けるんですよね」(三杉氏、以下同)
7月20日・21日に放送された『27時間テレビ』で東野は、『ドッキリGP×新しいカギ』のコラボ企画でチャレンジで粗品と罰ゲーム“逆バンジー”を賭けて対決。東野があっさり早口言葉に失敗し、上空に吹き飛ばされる――という場面があった。
この裏側には、粗品がかねてより「バンジーNG」をフジテレビ側に伝えていたこと、CMに入った瞬間に粗品が「聞いていない」と声を荒らげて現場が凍りつき、東野が空気を読んでわざと負けたことが『週刊文春』(文藝春秋、8月8日発売)に報じられている。
\ 本日会見が行われました!/
— FNS27時間テレビ (@fns27htv_fns) July 1, 2024
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放送当日のタイムテーブル
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会見の様子もどこかで見れるかも...?👀
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「そしてヒロミさんは、今時の若い世代にも媚びる感じなく、フラットな感じ。そのうえで兄貴肌で上手くやれている人ですよね。同じ八王子出身の芸能人の面倒もみたりするし、また旧ジャニーズとの共演も多い。若い世代との絡みがマッチする人ですよね」
ヒロミは『有吉ゼミ』(日本テレビ系)の「八王子リホームシリーズ」にて、過去には滝沢秀明氏(42)、現在はSixTONESのジェシー(28)と共演。旧ジャニーズタレントから兄貴分として慕われている印象の強いタレントである。
「ちょっと矛盾しているかもしれませんが、視聴層が高齢化していても、テレビ局はベテランばかり使っているわけにはいかない。ゆうちゃみ(22)みたいなギャルタレントとか、STARTO社タレントとか、ワンポイント的に若いタレントを使いますよね。彼らと共演させやすいから、ヒロミさんの存在は局にとっても大きいのではないでしょうか」
大人気のSnow Manと並ぶ東野とヒロミの活躍ぶり。10月以降のテレビは、人気絶頂の9人組とアラカン司会者芸人が盛り上げることになりそうだ。
三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。