小池栄子(43)と仲野太賀(31)がダブル主演する連続ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系/水曜よる10時) の最終回(第11話)が、9月11日に放送される。

 9月4日放送の第10話は、戸塚純貴(32)がゲスト出演し、NHK朝ドラ『虎に翼』からの転生だと話題になったが、平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は5.9%と、前回から0.3ポイント減で数字的に好影響はなかった。

 同ドラマは、“クドカン”こと宮藤官九郎(54)のオリジナル脚本で、新宿歌舞伎町の「聖まごころ病院」を舞台に、“命”の尊さを投げかける救急医療エンターテインメント。仲野、余貴美子(68)、岡部たかし(52)、塚地武雅(52)、平岩紙(44)などと、『虎に翼』と多くの出演者がかぶっているのだが、これには功罪ありそうなのだ。

 第10話は、アメリカ帰りの歌舞伎町の人気ホスト・板垣凌介(戸塚)は、日本で初めて未知の新種ウイルス・ルミナに感染してしまう。このウイルスは“歌舞伎町ウイルス”と呼ばれ、ECMO(体外式膜型人工肺)を使用しないケースでは、熱が下がらないまま5日以上生き延びたという報告例がない、とても危険な感染症だ。

 東京都の感染者数が100名を超えた頃、国家資格を取得し、勝どき医療センターの研修医として働いていたヨウコが、久しぶりに「聖まごころ病院」に戻ってくる。そんな中、聖まごころ病院で働く美容皮膚科医の亨(仲野)の父・高峰啓三(生瀬勝久/63)がルミナに感染してしまう。その原因が一緒に生活していた自分にあると感じた亨は、自身を責め……という展開。

 視聴者のX(旧ツイッター)上の反響は、《これまで、めちゃくちゃふざけていたのに、終盤にリアルに問題提起するクドカン節に震えたわ。真面目な個人病院への補助金問題とか。だから野戦だったのかと》《うまいなと思ったのは、あくまでもコロナではなく架空のウイルスってとこ》など、コロナ禍の現実とリンクさせた内容に称賛の声は多い。