■視聴率含め“壊滅的”とも言われる日テレドラマだが…

 そんな酒井が出演することになり、期待の声が寄せられる『若草物語』だが――芸能プロ関係者は話す。

「今、日テレのドラマは相当厳しい状況にあります。好調な同局のバラエティと真逆で、現在求められている13~49歳のコア視聴率が全く取れていない作品ばかり。局内からも“壊滅状態”という声が上がるほどです。

 後半戦に突入した7月クールの作品では、特に小芝風花さん(27)主演の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(夜9時~)と福原遥さん(26)主演の『マル秘の密子さん』(夜10時~)――土曜の夜に放送されているドラマが大苦戦を強いられています」

 9月7日の放送回(どちらも第7話)は『GO HOME』がコア1.2%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、『密子さん』が0.9%。この週に限らず、両ドラマはほぼ同程度の低数字となってしまっている。

「TBSの日曜劇場は4%近いコア視聴率を取っているわけですから、かなり厳しいですよね。小芝さんと福原さん、人気と実力を兼ね備えた俳優を使っても数字が全く取れない。脚本や演出、とにかく制作サイドが原因だと、芸能界、そして局内からも苦言を呈する声が噴出しているといいます。

 そして日テレドラマといえば、決して忘れてはいけない『セクシー田中さん』の件もありましたよね」(前同)

 日テレは23年10月期に小学館の漫画作品『セクシー田中さん』を実写ドラマ化したが、望まない原作改変の大騒動の末に今年1月、原作者の芦原妃名子さん(享年50)が急逝。同局は5月末に調査結果報告書を出したが、局のずさんとも思える対応が浮き彫りとなり、いまだに日テレに厳しい目を向ける視聴者は多い。

※画像は『セクシー田中さん』の公式X『@ntv_tanakasan』より

 前出の芸能プロ関係者は続ける。

「実は、酒井さんが出演することになった『若草物語』も、当初からは大きく脚本を変更することになったそうです。『セクシー田中さん』の問題が起こる前から進行していたそうで、そのままでは放送できない内容だったと聞こえてきています。

 当初からは軌道修正され、撮影が進む『若草物語』ですが、四姉妹役の堀田さん、仁村さん、長濱さん、畑さんと、演技派で華もある人気女優がキャスティングされていて、役者の魅力はばっちりです。

 そこにさらに、名バイプレイヤーで変わらない美しさを誇る酒井さんの出演も発表され、期待値はより上がりますよね。酒井さんの役は”悩む中年女性”という、視聴者が共感しやすいポジションでもあり、彼女の演技力が生きてくるのではないでしょうか。

 脚本・演出面には不安視する声が多く寄せられ、結果も全く出ていない日テレドラマ。多くの旬女優が出演する『若草物語』は、果たして逆風は跳ね返せるか……」(同)

 連続ドラマ『若草物語』は、多くの視聴者を集められるだろうか。