国民的人気アニメ『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系)の8月31日の放送回は「夏の終わりはホラー見れば~?SP」、覆面ホラー作家兼YouTuberの雨穴氏がほん人役で登場し、話題になった。『クレヨンしんちゃん』は過去にもトラウマ回が多いが、なにもトラウマ回があるのは『クレヨンしんちゃん』だけではない。最近では『鬼滅の刃』も鬼と人間の生々しい戦闘シーンが、あまりにも凄惨でネットには「トラウマになりそう」という声もみられる。そこで今回は30~40代の男女100人に「子どもの頃に見てトラウマになったアニメ」ついて聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

 第7位(4.0%)は、『まんが日本昔ばなし』『ゲゲゲの鬼太郎』『キン肉マン』『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』が同率でランクイン。

『まんが日本昔ばなし』は、1975~1994年にTBS系で放送。その名の通り、日本各地に伝わる昔話を題材にした作品で、市原悦子と常田富士男が何役もの声を使い分けながら語り手を務めていたことでも知られる。『桃太郎』『カチカチ山』『さるかに合戦』でさえ今のコンプライアンスだと“残酷表現”とされてしまう内容があるが、『まんが日本昔ばなし』にも恐ろしい話が多くあり、最終回で放送された尼さん3人が登場する「飯降山」も恐怖回として話題になった。

「ときどきゾ~ッと怖い内容の昔話が放送されていた」(44歳/女性/主婦)

「“カチカチ山”の回で、火傷を負うことの恐怖を感じた」(47歳/女性/営業・販売)

「“耳なし芳一”の話で、お経を書いて安心していたら……というところが特に怖くてトラウマになった」(41歳/女性/主婦)

 水木しげる氏原作の『ゲゲゲの鬼太郎』はフジテレビ系で、1960年代から2010年代まで6つのシリーズが放送された。主人公の鬼太郎が、人間に災いをもたらす妖怪を退治するというストーリーで、数々の妖怪が登場。時代が新しくなるほど、キャラの描写もポップになり、楽しい内容もあったが、過去には「タイタンボウ」の祟りによって人間が溶けてなくなってしまう「足跡の怪」など、語り草となっているホラー回も多い。

「リアルな妖怪描写がトラウマになった」(41歳/男性)

「妖怪がグロテスクだった」(32歳/女性/弁護士)

「妖怪が怖くておどろおどろしいから」(44歳/女性/総務・人事・事務)

 ゆでたまご氏原作の『キン肉マン』は、第1期が1983~1986年まで日本テレビ系で放送され、その後、続編も制作されている。キン肉マンことキン肉スグルが多くの超人たちとリング上で戦う中、成長していく姿を描いた格闘ストーリー。数々の名勝負が繰り広げられたが、ラーメンマンが半分に折れたブロッケンマンの体を麺棒で伸ばしてラーメンの麺にして食べてしまったりと、残酷な描写もあった。

「ラーメンマンがブロッケンマンをラーメンにして食べたシーンが怖い」(47歳/男性)

「流血の描写とかで気分が悪くなった」(31歳/女性/主婦)

 子ども向け番組『ポンキッキーズ』(フジテレビ系)内で、1994~1995年まで放送された『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』は、森京詞姫氏原作のホラーアニメ。おかっぱ頭で赤いスカートをはいた闇の世界の少女・花子さんの活躍を描いたストーリーで、バナナが大好きな幽霊・さっちゃんの噂話を聞くと手足を大きな鎌で切断されてしまうという「さっちゃんのうわさ」などがトラウマ回でとして有名だ。

「さっちゃんの噂を聞くと、さっちゃんが現れて手足をちょん切られてしまうという話。バナナの絵を描いておけば大丈夫だが、主人公はバナナの絵を描くのを忘れてしまい、その夜さっちゃんが現れて、大きな鎌を足に近づけてくる……という場面が怖かった」(35歳/女性)

「トンカラトンという刀を持って自転車に乗った包帯ぐるぐる巻きの怪人が声をかけてくるという話で、自分にも起こるかもしれないと思い、怖くて幼少期のトラウマになった」(34歳/女性/総務・人事・事務)

「じわりと怖くなる内容で、作画も怖かった記憶がある」(31歳/女性/学生・フリーター)